ブラジルW杯出場を決めた13年6月4日オーストラリア戦。当時も日本代表に招集されていたMF乾貴士(エイバル)は、歓喜の瞬間を味わったものの、ベンチスタートとなった男に出場機会は訪れなかった――。

「前回大会も(W杯を)決めるときはメンバーに入っていた」と振り返った乾だが、「そのときは出ていないので」と続けると、勝てばロシアW杯出場を決める翌日のオーストラリア戦に向けて意気込みを示す。「今回はしっかりチームのために何かしたい思いが強い。出たときに結果を出せるように、チームのために何かできることがあると思うので、しっかりそこを考えながらやっていきたい」。

 オーストラリアの印象は「そんなに速さがある選手が多いわけではない」。だからこそ、「ドリブルがかなり有効になってくると思う」とピッチに立った際には自慢のドリブルで守備網を突破するイメージを持ちつつ、「ただ、ドリブルだけでは崩せないと思うので、その中でコンビネーションを活かしていきたい」と周囲との連係でゴールに迫ろうとしている。

 勝てば文句なしでの6大会連続でのW杯出場が決まるが、自身のゴールにこだわりはない。「自分が取るというよりもチームで点が取れればいい。勝つことが一番重要なので、本大会どうこうではなく、明日の一戦に全てを懸ける気持ちでやりたい」と必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)


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