オーストラリア戦の前日練習で身体を動かす大迫。「コンディションは悪くない」。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 大迫勇也はオーストラリア戦を「単純に楽しみ」にしている。この7月に話を聞いた時も、「プレッシャーはあまり感じない」というニュアンスのことを言っていた。
 
「こういう舞台でサッカーができるなんて幸せじゃないですか。だって、代表戦で1トップを任されるのは“ひとり”なんですよ。そこでプレーしたくても叶わない選手もいる。だから、CFに限らずスタメンに選ばれた11人は確かな覚悟を持ってピッチに立たないといけません」
 
 覚悟──。そういう意識が芽生えたのは「特に最近」だと言う。
 
「代表戦で出番が増えたので。俺がやらなきゃ、みたいな。少し前までは引っ張ってもらうスタンスでしたが、今は引っ張っていかないと。もう27歳ですから、下手なプレーはできないです」
 
 その後、7月下旬に右足首を痛めるアクシデントに見舞われた。しかし、そこから奇跡の復活を遂げてブンデスリーガ2節のハンブルク戦(8月25日)でフル出場を果たした大迫は今、「コンディションは悪くない」と言う。
 
「(怪我の直後)最初(オーストラリア戦は)無理と言われたんです。でも、ドイツにいる日本人のドクターに診てもらったら、治りが本当に早くて。みんなもびっくりしたんじゃないですか。すごくいろんな人に支えてもらって戻ってくることができた。メディカルスタッフの人たちには感謝しています」
 
 オーストラリアのウィークポイントについて訊かれた際は「ミーティングで話していることはたくさんありますけど、それは……。戦術の部分は勘弁してほしいですね(苦笑)」と沈黙を貫いた大迫だが、どんな戦い方で臨むにしても「いつも通りのプレーをするだけ」だ。
 
 ストライカーとして狙うは、やはりゴールである。
 
「ここで結果を出さないといけない責任感がある。ワールドカップは子どもの時から(テレビなどで)観ていた舞台なので。何もできなかったブラジル大会の借りを返したいという気持ちがすごくある。だから、自分の手で(出場権を)掴み取りたい」
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)