ピットブルとはどんな犬?

最近ではすっかりペットとして親しまれるようになったピットブル犬は、正式名を「アメリカン・ピット・ブル・テリア」と言います。ピットブル犬はそもそも最強のブルドッグを作るために、ブルドッグに「スタッフォードシャー・ブル・テリア」を掛け合わせて生まれた犬種です。

時は流れて次第にペットとしての改良が進められ、ピットブル犬は今や一般家庭で可愛がられる犬種としてお馴染みになりました。しかし、元々の持っている気質があるので、しつけがきちんとされていないと、飼い主とはいえ襲い掛かって来る恐れのある犬で、国によっては規制が設けられています。

ピットブル犬の平均体高は50cm前後、平均体重は15kgから35kgで中型犬に属します。中型犬ではあるものの、筋肉質な体と闘争心に溢れた気質が備わっているので、高度な飼育技術が必要であり、飼育者の体力も必須です。

ピットブル犬は飼い主への忠誠心に溢れ頭も良く、家族への愛情もたくさん持っている犬種ではあるものの、人間が死亡してしまう事故が最も多い犬であるという事も忘れてはいけません。

ピットブル犬を飼う前に知っておきたい性格

ピットブル犬を飼う上で一番重要な事は、ピットブル犬の性格をよく理解しておくという事なので、まずピットブル犬がどのような性質であるのかをご紹介します。

また、ここでご紹介するピットブル犬の性格には個体差があるので、必ずしもどのピットブル犬にも当てはまるというわけでは無い、という事も覚えておいてください。

基本的にピットブル犬は飼い主さんに対しての忠誠心が強く、訓練さえしっかりできれば服従に徹する事が出来る犬種です。明るく陽気な性格で、家族愛に溢れているのもピットブル犬の特徴と言えるでしょう。

また、ピットブル犬は我慢強さや粘り強い性質を持っており、これらは闘犬としての気質がまだ残っているという事でもあります。ピットブル犬が危険な行動に出るという事は、闘犬の頃の闘争心により我を忘れてしまい、飼い主さんがピットブル犬の我慢強い性格をコントロールできなくなった状態になっているという事です。

ピットブル犬はペット用に改良されて忠実な性格にはなっていますが、前述したように、全てのピットブル犬に当てはまるという訳ではなく、闘争心や攻撃的な性格を多く持ち合わせている場合も想定して、主従関係をしっかり保って行けるような飼い方をしていく必要があります。

ピットブル犬を飼育するための環境

ピットブル犬は犬舎で飼育するのでしょうか?それとも室内飼いでも大丈夫なのでしょうか。

ピットブル犬は、実は日本でも闘犬として名高い土佐闘犬の血が入っていて、他にも数種類の闘犬の血も流れています。土佐闘犬と言えば、日本でも地域によっては檻で飼わなければならない等の規制がされているのですが、ピットブル犬に関してはそのような規制は日本にはありません。

ピットブル犬はどちらかと言えば寒がりの犬種なので、日本では室内飼いに向いています。また、短毛種なので抜け毛はそれほど目立ちませんが、換毛期には多めに抜けてくるので、子犬のうちから日頃のブラッシングに慣れさせておく事が必要です。

日常生活においては、ピットブル犬の運動は毎日行わなくてはなりません。ある程度の運動量が必要なので、朝晩二回、1〜2時間ずつの散歩が目安となります。

ピットブル犬は力が強いので、女性やお子さんが一人で散歩に連れ出すのは危険です。闘争心が強い犬種でもあるので、他の犬と遭遇した時に思わぬ展開になってしまう事も想定できます。力の強い男性が首輪をコントロールしなくてはならないので、腕力に自信のある方が飼育者となるのが基本です。

ピットブル犬を飼う上での注意

ピットブル犬は、かつてのように闘犬として生まれて来ているのではなく、今やペットとして飼われるために生まれてきている子が殆どです。穏やかな性格に改良され、子どもと仲良く遊んでいる姿も、ネットの動画などでよく目にするようになりました。

でも、他の犬には見られない筋肉質なピットブル犬の肉体に惚れ込んで、「カッコいい」というだけで飼う事を決めるのは危険です。

ピットブル犬は初心者が飼育をするのは無理な犬種です。主従関係をきっちりと教え込む事ができる、ベテランの飼育者でなければコントロールする事ができません。

ピットブル犬の持つ、かつての闘犬としての性質を全て理解し、どんな状況になったとしても、ピットブル犬をコントロールする事ができるような人でなければ、また新しい惨事が起こりかねないのです。

ピットブル犬による怪我人、死者数は他の犬種と比較してもかなり多いという事、しかしながらそれは、ピットブル犬の責任では無く、全て飼育者の責任であるという事を踏まえた上で、ピットブル犬を飼う事を慎重になって考えてみてくださいね。

まとめ

見た目がとにかくカッコいいピットブル犬。筋肉美と言っても良いようなマッチョなボディ。そんな強そうなピットブル犬を連れて歩く自分を想像しただけで、「欲しい」と考える人も多いのではないでしょうか。

近年ではペット用に改良されているし、「自分にも飼う事ができるかも。」と、期待が膨らみますよね。でも、それはちょっと違うようです。ピットブル犬はベテラン飼育者によって飼われるのが一番の幸せなのです。