夏のカキはクリーミーな味わいが魅力

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北海道の東部の街・釧路からさらに東へ約50km。そこに北海道有数のカキの町があります。アイヌ語の「アッケケシ(カキの多いところ)」が転化して、厚岸(あっけし)と名前がつけられたという説もあるほどカキが特産の町、それが厚岸町です。

道の駅としては「厚岸グルメパーク」で登録されている

■ 厚岸のカキは1年中食べられる

普通、カキはSeptember(9月)、October(10月)など、Rの付く月が旬とされていますが、ここはなんと1年中カキを出荷しているのだとか。その秘密は水温の低さ。カキは夏場に産卵期を迎え身がやせてしまうのですが、「厚岸湖」と「厚岸湾」を養殖カゴごと移動させ、水温差を利用し産卵時期を調整しているのです。さらに汽水湖である「厚岸湖」は山や湿原の養分を豊富に含んだ淡水とプランクトンが豊富な海水が混ざりあって、カキがおいしくなるのだそう。全国的にも人気の厚岸のカキですが、季節ごとに違う味わいにも注目を。春は「さっぱりした味わい」、夏は「まろやかな味わい」、秋は「甘みが増してくる」、冬は「濃厚で甘い」と、季節によっても味わい、食感が異なります。

■ カキやお土産が買える「厚岸味覚ターミナル コンキリエ」

コンキリエとはイタリア語で「貝の形をした食べ物」の意。1Fはみやげ品などを取り扱う「総合展示販売コーナー」や喫茶「オイスターカフェ」、2Fは3店のレストランが入っている、カキを存分に楽しめる施設です。新鮮な厚岸産カキを好みの食べ方で食べられるのが特徴。焼いたカキが好きなら2F「炭焼あぶりや」、カキフライなら2F「レストランエスカル」や「オイスターバール」で。好みは人それぞれ。いろいろな食べ方ができるのはうれしいですよね。また、1階売店ではコンキリエのオリジナル商品や厚岸町のみやげ品なども多数並びます。

■ 町を一望! 景色も魅力

災害時には避難所としての役割も担うコンキリエは、高台に位置しています。厚岸を一望できるので、フォトスポットしても人気です。

厚岸のカキの魅力を余すところなく体感できる「コンキリエ」。特に新登場したばかりの「オイスターバール」では、スコットランド・アイラ島の文化、生カキにウイスキーを垂らすという食べ方も。ウイスキー好きなら行きたい施設ですよね!

厚岸味覚ターミナル コンキリエ ■住所:厚岸郡厚岸町住の江2-2 ■電話:0153・52・4139 ■時間:9:00〜21:00(季節によって営業時間が異なるので問い合わせを) ■休み:月曜日(7、8月はなし)

【北海道ウォーカー編集部】