先週あたりからネットを騒がしているワード「告ハラ」。きっかけは、ビジネス系マガジンのコラムですが、周囲の独身アラサー&アラフォーの間では、かねてから「2〜3回あった程度の、どうでもいい相手からいきなり告白されて驚いた」という話が出るたび、冗談まじりに「そりゃ告ハラだね!」というような使い方をされていました。

ここで語られている告ハラも、今、ネットで話題になっているのと同じように「告白ハラスメント」という意味で使っています。
いきなり告白してくる人や行為を「告テロ(告白テロリスト)」と呼んだりする場合もありました。

しかし、それは、酒の席やランチタイムの世迷言、といった風情を醸すものです。本当に迷惑で、深刻な精神的ダメージを受けるものという扱いでは決してありませんでした。

しかし、今回は、なんだか深刻です。

その記事では、例として「彼氏がいると告げていたのにも関わらず、複数いる酒の席で3回ほど会った知り合い程度の人から告白されて断ったら、告白しない後悔よりする後悔を選んだと言われて恐怖した」という話と、「職場の上司からいきなり告白されて断ったけれど気まずくなって業務に支障がでている」という話があげられていました。

そして、結論として、相手の気持ちやそのあとの状況についての配慮をせずに告白するのは、未熟で自分勝手な行為でハラスメントである、と読めました。

確かに、「こちらがまったく興味を持っていない人から好意を伝えられると、多少でもイケると思われたのかなと思って凹む」という声もありますし、「なんでお前が? という相手から好意を向けられると、私と付き合おうと思うなんて100万年早いわ! と腹が立つ」という気丈な女性もいました。でも、むしろ「たいていの告白は、いきなりだし、想定外のことのほうが多い(だから残念なのだけど)」という声の方が圧倒的です。

また、「彼氏がいるときに飲み会に行くのは、女友達との付き合いや仕事の人脈を広げるためというのもあるけれど、彼以上の人と出会えれば乗り換えたいと思う気持ちがないわけではない」「彼氏がいるといっているのに口説いてくる相手は、自信があるんだと思う。彼と別れてそういう男性と付き合ったこともある」という独身アラサーもいます。コラムの彼女は本当にイヤだったかもしれませんが、(相手によるが)ウエルカム、という女性も一定数いるのです。

そして、コラムは女性に対する男性からの告ハラの話でしたが、女性だって、告ハラ加害者になる場合が多々あります。

「飲み会の席で盛り上がったので、LINEをやり取りする中で、勇気を出して“今度デートしましょうか!”と軽いノリで書いてみたんですがいきなり既読スルーになりました。翌日に、“そだね”って返事が来たのですが、もう相手の冷えた気持ちがその3文字から放たれていて…。自分のバカバカ―!って机に額をぶつけながら泣きました」(IT関連会社勤務・29歳)

「大人数で行ったBBQで初めて会った男性と親しくなりました。ルックスもタイプで、なによりおだやかな話し方に好感を持ちました。お付き合いするならこんな人だよなぁと思ったらトキメいてきて。そんな気持ちになるのは何年ぶりって感じでした。なので、翌日、LINEをして、近くに行くからお茶でも飲みませんかって誘ったんです。

ファミリーレストランを指定されたときに、あ、ダメだなって覚悟はしていたんですが、もしかしたら、デートっぽい場所が思いつかなかっただけなのかもしれないって思い直して。すっぱいコーヒーを飲みながら、“付き合ってほしい”と告白したんです。そしたら、大きなため息をつかれて、“急な話ですね”って(笑)。確かに。お友達からって言う発想はなかったんですか、とも言われました。苦笑いを返してはみましたが、心の中では、そんな悠長なこと言ってられないっていう気持ちでした。だって、本当に好きになっちゃったんです」(出版会社勤務・42歳)

恋なんて、受け止める相手にとっては、いつでも“強引”で“いきなり”です。
人の気持ちなんてわからないもので、デートを重ね、こっちは付き合っているつもりでも彼女がいたり、友達としか思われていなかったりするのです。妻とは別れてきみと結婚するっていう言葉が大嘘だったってことはしょっちゅうです。ましてや出会いたてなんて。相手が自分をどう思っているかなんて、絶対にわからないですよ。それに、たとえ、なんとも思っていなくても、告白することで意識され、状況が好転する可能性もゼロではありません。

そりゃ、一方的に言い寄られて、断る方は面倒くさいでしょう。わかります。でも、そんなものじゃないですかね。そんなもんですよ。恋なんて。
コラムに例として挙げられていた告った上司も、告白そのものが悪いわけじゃなく、振られたあと、彼女に対して気まずい雰囲気をつくるからよくないんだと思いますよ。

大切なのは、事前設定と事後処理です。告ハラなんてビビらずに、どんどん恋して果敢にアタックして欲しいなと、そんな風に思います。

ダメ元っていう発想はダメですか?

「職場では常に彼氏いますアピール」「上司やクライアントとは絶対にサシ飲みしない」その2では独身アラサー&アラフォーに聞いた「告ハラ回避術」を紹介します。