人材派遣などを手掛けるイマジンプラスが、中高年向け職人養成講座「匠アカデミージャパン」を開校した。第1弾は最近話題(問題)の空き家や中古物件の再生(リノベーション)のスキルを学ぶ「リノベーターズ講座」。初級・中級・上級という構成で、費用は入学金の10万円のみ。初級では座学が5回、松戸市(千葉県)の空き家をリノベーションする実習が5回。働きながら受講できるように座学は平日の午後7時から9時、実習は日曜日の午前9時から午後3時に行われる。

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 8月末には第3期生の講座が始まったが、各期の定員は6名。「日曜大工」を趣味として来た向きには、かっこうの定年後の備えといえよう。何故なら1年ほど真面目に通学すれば「インターン」として現場の仕事ができるようになり、腕前次第では見習いとして働けるようになるという。そしてインターンや見習いの受け入れ先も確保されているというのである。

 発案者はイマジンプラス社長の笹川祐子氏で、「匠アカデミー」の理事長も務める同氏は時代と自社の今後をしっかりと見据えている。こんな風に発言している。

 「少子高齢化に伴い人手不足が指摘されている。若年層は売り手市場だが、定年後の再就職は極めて困難。このミスマッチを解消したかった」

 「空き家問題は、口で言うほど右から左に解決できるものではない。団塊の世代のジュニア層が今後“相続”という問題に直面する過程で、より深刻化しよう。空き家の有効活用のためにリノベやリフォーム需要は増えよう。建設業界の大工職人を求める動きが強まろう」

 「当社は20年間にわたり(1997年創業)人材派遣や教育研修に携わってきた。次の20年に向けた新たな挑戦として、シニア層のセカンドキャリアを提案していこうと匠アカデミーを立ち上げた」

 定年を遠からぬ時期に控えた年代層は誰しも、「健康に留意しつつ、生涯現役であり続けたい」と考える。だが言うは易いが、行うは難い。それを可能にする道筋を用意してくれる存在が、増え続けることを切に望んでおきたい。