2018サッカーW杯ロシア大会アジア最終予選グループA、イラン対韓国。イランのアシュカン・デジャガ(右)のタックルを浴びる韓国の奇誠庸(2016年10月11日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選、グループAの大一番である韓国対イランを前に、イラン陣営が割り当てられた練習場の状態を材料に、再び韓国側を挑発している。

 イランはすでにグループAの首位の座とロシア行きの切符を確保しているため、尻に火がついているのは韓国側だけということになる。現在グループ2位の韓国には、3位のウズベキスタンとの直接対決が次週に控えており、今回のイラン戦の結果次第では、敵地タシケント(Tashkent)での試合が生きるか死ぬかの決戦になる可能性もある。

 その中でイランのカルロス・ケイロス(Carlos Queiroz)監督が28日、圧力鍋のかかった火の勢いをさらに強くするような行動に出た。ケイロス監督はソウル(Seoul)から27キロメートル離れた仁川(Incheon)の練習グラウンドについて、日本とともにW杯を開催した国とは思えない状態だと韓国メディアに不満を漏らしている。

「芝の状態は良くない。W杯を開催した国がこうだというのは、ちょっと考えられないね」

 これに対して韓国の申台龍(Tae-Yong Shin、シン・テヨン)監督は、試合前の心理戦には乗らないとくぎを刺しつつ、こう反論した。

「昨年われわれがイランを訪れた際にどんな歓迎を受けたかは周知の事実。相手の心理戦に乗るつもりはない。私としては、彼らは丁重な扱いを受けていると思うよ」

 2016年10月、韓国はテヘラン(Tehran)での試合に0-1で敗れ、ケイロス監督が指揮を執るイラン戦の連敗が4に伸びた。そのとき韓国は、練習グラウンドの状態と、試合会場から遠く離れた宿泊施設にも悩まされた。

 こうしたやり取りは、両国の醜いののしり合いの長い歴史に加わった、新たな一ページにすぎない。

 W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の予選で対戦した2009年には、当時のイラン代表主将ジャバド・ネクナム(Javad Nekounam)が、アザディ・スタジアム(Azadi stadium)で「韓国は地獄を見る」と宣言して韓国を挑発した。

 さらに4年前の2013年には、テヘランの劣悪な練習施設に不満を抱いた当時の崔康煕(Kang-Hee Choi、チェ・ガンヒ)監督が、ソウルでの一戦ではイランを予選敗退に追い込むのが楽しみだと言ってのけた。

 ケイロス監督が「イラン国民を侮辱した」と話して謝罪を求めても、崔監督は謝るどころか、ケイロス監督はW杯をテレビで見ることになるとさらに怒りをあおった。

 ところがソウルでの一戦でイランが1-0で勝利すると、ケイロス監督は韓国側のベンチをばかにするようなしぐさで挑発。これをきっかけに、イランの選手に向かって客席からペットボトルなどが次々に投げ込まれ、韓国がケイロス監督を提訴する事態が起こっている。
【翻訳編集】AFPBB News