カレーライスはNGだが、カレーうどんはOK? その理由とは…

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夏ももう終わり−−。暑くて麺類や水分ばかり摂っていたから夏ヤセしたかと思いきや、まさかの“夏太り”に愕然…なんて人も?

もう薄着の季節も終わるし…なんて、気がゆるみがちな今こそ肝心なのだが、そこで注目したい1冊が『ヤセたければ走るな、食べろ!』だ。

これまで10冊以上のダイエット本を執筆、ベストセラーを連発してきた運動指導者・森拓郎さんによる男性向けの最新刊。運動せずに、食べるだけでヤセられるメソッドが紹介され、運動苦手&食べること大好きな読者にもピッタリだ。

そんな森さんにヤセ方のコツから具体的な食事法までを聞いた。さあ今こそ、新たな肉体を手に入れろ!

* * *

 ―森さんの新刊『ヤセたければ走るな、食べろ!』ですが、これは「運動する=ヤセる」が間違いだということなんですか?

 そうです。ヤセる=消費カロリーが摂取カロリーを上回ることなのは大前提として、それを運動や、あるいは食べ物を減らしてやろうとしてもうまくいかないんです。たとえヤセたところで、その大半はリバウンドしてしまいます。

―一般的には運動して筋肉を増やすことで代謝を上げ、その結果、ヤセると言われています。

 間違ってはいませんが、思う以上にはヤセません。そもそも一般人より筋肉のあるアスリートでも太りますから。運動すればするほど体が慣れて、代謝をセーブするようになってしまう。エネルギーを消費しにくい体になっていくんです。

―運動とともに食事制限を行なえば効果があるんじゃないですか?

 それはもっとダメですね。運動するとエネルギーばかりかビタミンやミネラル、たんぱく質など必要な栄養素も消費する。その上に食事制限を行なえば栄養不足は余計に進み、筋肉が落ちて代謝も悪くなり、体調も悪くなります。栄養不足でやつれて体重が落ちて、食べたら体につくのは脂肪だけなので、結局、前より余計に太ったことにもなります。

―それで「食べろ」と。では、どんな食べ方がいいんですか?

 三大栄養素として、糖質、脂質、たんぱく質があって、それぞれエネルギーにはなるんですけど、最も大事なのがたんぱく質。筋肉をはじめ血液や皮膚、爪などの体を構成します。筋肉を落とさず健康的にヤセるにはたんぱく質を摂りながら、糖質と脂質を抑えることが大事です。

―本の中では「朝と昼は低脂肪食、夜は低糖質」がよいと。

 森 そう。つまり、低糖質食と低脂肪食のいいところどりをするわけです。糖質と脂質を同時にガッツリ摂らなければ、人間のカラダは肥満にならないメカニズムになっていて、それを利用します。言い換えれば、両方を同時に摂ると太りやすくなりますね。

―思い切って完全に糖質制限をするのはどうなんでしょうか?

 確かに一時的にヤセますが、摂ってよい食材が限られますし、食材の調達が難しかったりしてストレスが溜まります。また、たんぱく質が不足するなど栄養バランスが崩れ、筋肉量が減ったり、体調も崩しかねません。さらにリバウンドもしやすいのでオススメはできないです。

―では読者に向けて、具体的に食べ方を教えてほしいんですが、まずコンビニではどんなものを食べればいいんでしょう?

 まず、揚げ物が多く脂質と糖質がやたら多い弁当はすべてアウトです。あと、唐揚げなどレジ前にあるホットスナックも全部ダメです。

―えっ!そんな〜(泣)! それでは食べるものがないのでは?

 いや、おにぎりやお蕎麦など脂質が抑えられているものや、あとは納豆、ゆで卵、サラダチキンのようなたんぱく質が多く入った食品やお惣菜はおすすめです。丁寧に見れば、栄養バランスの取れたものは結構ありますよ。例えば、カレーライスはカレーが小麦粉と油を混ぜてあるからNGですが、カレーうどんのカレーは脂質が抑えられてるからOKとか。

―なるほど。ではラーメンはどうです? 本では全部のせならOKとありましたが。

森 全部のせであれば卵、チャーシュー、ワカメ、海苔など多くの栄養を摂れますし、麺もさほど食べずに満足感を得られます。またスープもこってり系を避け、脂質の少ないしょう油を選ぶならOKです。ですが、カップラーメンは麺を油で揚げていますからNGです。

―ファストフードはどうでしょう? よく利用するんですが…。

 ハンバーガーはともかく、付け合わせのフライドポテトとジュースがよくないです。油で揚げたイモを糖分の多いジュースで流し込むわけですからね。注文する時はフライドポテトとジュースは避けてください。

―牛丼はどうですか?

 牛丼はバラ肉なので脂質が多いんです。だからご飯を減らして糖質を抑える必要があります。

―サラダを一緒に注文することもありますね。

 サラダに多い葉物野菜は成分のほとんどが水分と食物繊維なので栄養の補給にはならないんです。それに脂質成分の多いドレッシングをかけて食べるのは意味がないか、むしろマイナスです。野菜を摂りたいなら、豚汁にしたほうがいいですね。

★後編では、森氏のダイエット指導に対する考え方に迫る!

(取材・文/大野智巳)

●森拓郎(もりたくろう)

1982年生まれ。株式会社rinato代表取締役。運動指導者。大手フィットネスクラブを経て、2009年、自身のスタジオ『rinato』(加圧トレーニング&ピラティス)を東京・恵比寿にオープンし、ボディメイキングやダイエットを指導。栄養学を学び、運動の枠だけにこだわらない指導が支持を得ている。著書に『食事10割で代謝をあげる』(ワニブックス)

■『ヤセたければ走るな、食べろ! みるみる腹が凹むズルい食べグセ』

(ワニブックス) ダイエット本でベストセラーを連発する運動指導者・森拓郎さんの最新刊。「運動するとヤセにくくなる」「BMI25以上の人はヤセる才能がある」「主食を抜けば抜くほどゆっくり太っていく」など刺激的なコンテンツで、運動せずとも、理想のボディを手に入れられる食に対する意識や食習慣を説く