友達の言葉に傷つく

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「子どもたちがやがて社会に出たとき、理不尽で攻撃的な言葉や態度を無視したり、聞き流した方が、大きな論争を回避して物事がうまく進むこともある。そのために必要なのがスルースキル(=鈍感力)です」と語るのは、幼児教室「コペル」代表取締役社長・大坪信之氏。スルースキルは社会経験を経て、徐々に養われていくというが、今のわが子にどれだけのスルースキルを身につける素養があるのだろうか…。大坪氏に「スルースキル」チェックリストを作成してもらった。

●スルースキルチェックリスト

1.自分から謝るのが苦手

2.人の長所を見つけるのが苦手

3.周りの目が気になる

4.八つ当たりしてしまう

5.自分のペースを乱されるとイライラする

「上記で挙げたチェックに〇がつく数が多いほど、スルースキルが低いということができます。つまり、スルースキルが低いということは、チェックで挙げた“あたり前のことが理解できていない”ということの表れなのです。“すべてあてはまる!”というお母様方、どうぞご安心ください。子どもは未熟ですので、これから親が気を付けてあげることで、スキルは大いに成長します。そのためには、子どもたちが成熟した大人になれるように徳育(道徳面での教育)を教えていかなくてはなりません」(大坪氏 以下同)

【スルースキルを磨くための教育ポイント】

1.人には人の事情がある

2.他人の価値観は変えられない

3.常に自分が正しいわけではない

4.性格に良いも悪いもなく、長所は短所の裏返し

5.自分のイライラは自分が作り出した

6.起きた出来事に意味はない

「この世に、絶対的に正しい価値観はありませんよね。ですから“あの人は普通じゃない!”とイライラすることがあっても、“本当は普通なんて存在しないんだ”と理解できれば、“あの人はああいう人だから…”ですべて終わってしまう話なんですよ。まずはモデルとなるお母様が上記の徳育を心がけ、子育てしていけば、お子様方のスルースキルは健全に育ちます」

●相手のあるがままを認めるのが究極のスルースキル

最後に、大坪氏は子育て中のママたちに、こんなアドバイスを贈る。

「心理学では、“相手を変えようとすると地獄”といいます。究極のスルースキルとは、“相手をあるがままで認めてあげる”ということです。皆さん、相手の価値観を変えようとしてうまくいったケースはありますか? それほど難しいことはありませんよね。つまりスルースキルとは、“自己中心的な考えを捨て、相手の立場に立って考える”ということなのです。悪い思考は悪い感情を、良い思考は良い感情を引き起こします。ご自身の性格を変えるのはとても難しいことですが、どんな人でも、成熟した考え方に変えることはできます。意識して良い思考へとシフトチェンジすることで、皆さんのストレスはかなり減るはずです」

究極のスルースキルとは、相手のあるがままを認め、ポジティブな思考へと変換すること! イラッときたら、深呼吸して頭を整理し、究極のスルースキルを使って冷静に…。ママが日々お手本となり、正しい徳育を教えていれば、やがては子どものスキルも成熟し、社会に出てからも活躍できる大人になるはずだ。

(取材・文/蓮池由美子)

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