人間には生命活動に危険が及んだ時、それを察知して知らせるシステムがあります。この知らせは痛み、発熱、疲労となって現れ、この3つの現象は3大生体アラームと呼ばれています。

3大生体アラームを発っするのはメオスタシスが崩れた時!

私たちが健康でいられるのは、体のホメオスタシス機能のおかげでもあります。ホメオスタシス(生体恒常性)とは、環境の変化に影響されることなく、体の機能を一定に維持しようとするものです。体温や血糖値、脈拍などが、どんな状況下においてもほぼ一定であるのは、ホメオスタシスが働いているからです。しかし、場合によってはホメオスタシスがおびやかされ狂いを生じる時もあります。このようにホメオスタシスが乱れたとき、警告として発せられるのが、痛み、発熱、疲労の3大生体アラームなのです。

厄介で分かりにくい疲労の症状

私たちは痛みや発熱に対しては、従順とも言えるでしょう。ひどい痛みや発熱が続いたり繰り返されたりすれば、不安を感じ病院を受診し、回復するまで休養を取ろうとします。痛みや発熱は、その程度が測りやすく、軽症なのか重症なのか自分ですぐに理解できるからです。しかし厄介なのは、3大生体アラームのうち疲労です。疲労は自分でも、周囲にとっても理解しがたい症状です。発熱したときのように、明確に数値で表せるものではありません。疲労が起こっても、最初のうちは痛みや発熱ほどの辛さがないので、無理にがんばってしまうでしょう。そのうち知らずに疲労が溜まっていき、病気や精神疾患の原因となることがしばしばあります。

体からの疲労メッセージを重く受け止めて!

定義によれば疲労とは、精神的・身体的に連続して負荷がかかり、一時的に作業効率が低下する状態のことです。疲労には肉体的疲労と精神的疲労の2種類あり、また一時的な疲労と慢性疲労に分けられます。いずれも疲労を察知するのは脳であり、脳が危機を感じ取り体に不快感や倦怠感を与え、休むように警告を出します。疲労は肉体的・身体的のどちらでも一時的なものであれば、ただちに休息や睡眠を取ることで回復します。しかし休みを取っても疲れが残る、睡眠時間は十分であるのに常に疲労感がある場合は、慢性疲労(慢性疲労症候群と慢性疲労の違いの可能性があります。

疲労は痛みや発熱と同様、体からのSOSメッセージであり、深刻に受け止める必要があります。疲労は軽視されがちですが、無理を押して頑張ってしまうと、体の過剰な緊張が続き、自立神経を狂わせ体調を崩す原因ともなります。慢性的な疲労がある場合は、一人で悩まず、心療内科や精神科で診てもらうのも一つです。疲労は誰にでも起こるもの、でも真面目な人ほど休まずに頑張り続けてしまいます。体が発する疲労のメッセージを重く受け止めて、十分な休息を心がけるようにしたいですね。


writer:Akina