インフレ押し上げにはNZドル安が必要=中銀総裁

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[ウェリントン 30日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)のウィーラー総裁は30日、輸出セクターを支援し、インフレを押し上げるためには、ニュージーランドドル(NZドル)の下落が必要との見方を改めて表明した。

総裁は講演で9月26日に終了する5年の任期を振り返り、「為替相場の上昇が貿易財セクターにとって逆風だった。既に弱い貿易財のインフレを押し下げることにより、中銀のインフレ目標達成が一段と困難になった」と述べた。

総裁の発言を受け、NZドル<NZD=D4>は一時0.7263米ドルから0.7241米ドルまで下落した。

ニュージーランドでは、外貨の稼ぎ頭である乳製品価格の回復が寄与し、過去数カ月の輸出は上向いているが、経済成長は鈍化し、政策担当者らはNZドル高の抑制に腐心している。

中銀はまた、インフレを中期目標レンジ(1─3%)の上限に近づけたい意向。第2・四半期のインフレ率は前年比1.7%。

ウィーラー総裁は「貿易財のインフレを押し上げ、より均衡の取れた成長の実現を支援するためにNZドルの下落が必要だ」と述べた。

NZドルの対米ドル相場は月間ベースで2016年1月以来の大幅下落となる見通し。

総裁はまた、LVR規制(ローン資産価値比率規制)は一時的な措置だが、今撤廃すれば住宅価格インフレが再燃するリスクがあるとの考えを示した。