犬は以前に会ったことのある人のことを覚えているのか?

うちには保護犬から飼い犬になった子がいます。
1ヶ月以上放浪していたところを保護し、1年間必死に飼い主さんを探しましたが見つからず、うちの子になってくれてから早4年が過ぎました。

以前の飼い主の事を覚えているの?

気になることはたくさんあるのですが、「以前の飼い主さんのことを覚えているのか?」「以前の飼い主さんと道ですれ違うようなことがあったとき、わかるのか?」など、4年以上も前に過ごしていた人のことを覚えているのか、ということがとくに気になります。

みなさんも以前に会ったことのある犬に対して「私のこと覚えてくれているかな?」と気になったことはないでしょうか。

私は年に1回か2回、本当にたまにしか会うことができない犬がいます。
鶏卵を販売しているお店の看板犬なのですが、車で3時間ほどかかるため、なかなか会うことができないのです。

覚えている子もいる?

はじめは警戒され唸り声をあげられていましたが、何度か会ううちに仲良くなり、年に一度の再会でも尻尾をブンブン振って歓迎してくれます。
その子は私のことをはっきりと覚えていてくれるのだと思います。

犬の記憶力について

犬には、感覚記憶・短期記憶・中期記憶・長期記憶があり、今見たものや聞いたものや経験したものを記憶しておくことができる期間が異なります。

感覚記憶の場合は数秒で記憶が消えてしまうため、お散歩をしているときにすれ違った程度の相手であれば覚えていないと思います。

短期記憶は10分程度

短期記憶の場合は外界から得たものを記憶するのですが、記憶しておくことができる時間は10分程度です。
10分前に会った人のことを覚えていない可能性があるということです。

中期記憶は1ヶ月程度

中期記憶の場合は、長期記憶として残すかどうかを判断している間の1ヶ月程度記憶しておくことができるものです。
興味のある人に対しては1ヶ月程度記憶しておくことができるのではないでしょうか。

長期記憶は一生涯

長期記憶の場合は一生涯記憶しておくことができる可能性が高いとされています。
興味のある人であったり、その人のその他の情報を結びつけることで記憶しているのだそうです。

飼い主さんのことを忘れないのは何故?

犬は情報と情報を結びつけながら記憶することができ、「連想記憶」に優れているとされています。
飼い主さんに対しては、姿形・声・ニオイ・出来事などを結びつけることによって記憶しているため、決して忘れることはありませんし、毎日一緒に生活しているので記憶も新しいものに変わっていくのだと思います。

飼い主以外の人も覚えている?

うちの愛犬は少し離れたところに暮らす犬友達の女性のことが大好きです。
年に数回しか会うことはありませんが、うちの愛犬と仲良くなりたいと言って何度も何度もおやつを持って通ってくれました。
とても可愛がってくださること、おやつをくださること、優しい声などを結びつけることによって連想記憶しているからこそ、年に数回しか会えない人のこともはっきりと覚えているのだと思います。

実記憶と連想記憶について

犬の実記憶(短期記憶)は10分程度であり、10分以上経ってしまうと忘れてしまっている可能性が高いため、イタズラをして叱られたとしても10分後には忘れてしまっているのです。

オテやオスワリを覚えさせるとき、おやつを利用する飼い主さんが多いと思います。
犬がオテやオスワリを覚えることができるのは

「オテ+おやつ」
「オスワリ+おやつ」
というように結び付けて記憶することができる連想記憶によるものです。

実記憶・連想記憶

犬が人を覚えるとき、実記憶として記憶するのか、連想記憶として記憶するのかによって、覚えているか覚えていないかに関係してきます。

可愛がってもらうことや優しくしてもらうこと、おやつをもらうことや褒められることなどによって、あまり会う機会のない人のことも覚えていることができるのではないでしょうか。

まとめ

犬の記憶力について意外なものもあったと思います。
たったの数秒で忘れてしまう記憶もあれば、10分程度であれば覚えておくことができる記憶もあれば、一生涯忘れることのない記憶もあります。

連想記憶に関しては「嫌なこと」を結びつけて記憶することもできます。
「車 病院 注射 痛い」を結びつけて連想記憶することによって、車に乗ることを嫌がる犬もいます。

人に対して嫌な記憶がある犬も、優しい人の声や温もりによって良い記憶に塗り替えることもできます。

犬と仲良くなりたいのであれば、連想記憶として良い記憶になるよう接してみてはいかがでしょうか。