ラツィオに所属するケイタ・バルデ・ディアオ【写真:Getty Images】

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 フランス・リーグアンのモナコが29日、ラツィオに所属する22歳のセネガル代表FWケイタ・バルデ・ディアオを獲得したと発表した。契約期間は5年間で2022年6月までとなっている。

 フランス紙『レキップ』によると、移籍金は3000万ユーロ(約39億4000万円)とのこと。同日、インテルからモンテネグロ代表FWステベン・ヨベティッチも獲得しており、フランス代表FWキリアン・ムバッペのパリ・サンジェルマン移籍が濃厚となった。

 今回獲得したケイタは、最近ラツィオとの関係が悪化していた。現地時間14日に行われたスーペルコッパ・イタリアーナ(イタリア・スーパーカップ)のユベントス戦でケイタは招集外に。理由に関してラツィオを率いるシモーネ・インザーギ監督は「彼の周りでは(移籍の)噂が飛び交っており、私は注意深く観察している。私の考えとしては選手は100%の状態でなければならない。もし、ケイタを見たときにそのような状態であればプレーさせる。そうでなければ、他の選手にチャンスを与えることになる」と説明している。

 これに対し、ケイタは「スーペルコッパ・イタリアーナのメンバーに選ばれなかったことは、僕の心を深く傷つけた。これは今季最初の試合であり、そのために僕は準備してきた。クラブの決定は純粋にスポーツ的な基準とは関係ないもの。心理的に僕を不快にさせた。この結果を受け止めて、どう評価するか考えることにするよ」とコメント。イタリア・スーパーカップ優勝のパーティに参加せず、練習の無断欠席も続けていた。

 問題はこれだけでなく、契約更新に関する交渉についても不満を表していた。ケイタの代理人を務めるロベルト・カレンダ氏は、2018年6月で契約満了となるのに契約延長オファーを提示していないことなど、一連のクラブの対応を非難。ユベントスからオファーを受け取っているにもかかわらず、クラブから連絡が来ていないとも発言している。

 これらに対し、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は「まず第一に、ケイタに対して新しい契約を提示していないという話は事実ではない。彼の代理人とは2度会ったし、ケイタの兄も出席していた。ミロスラフ・クローゼに匹敵する年俸200万ユーロ(約2億5700万円)の金額を提示したが、それに対する反応は移籍したいというものだった」と語っている。

 続けて「3つの正式なオファーが届いている。何なら証拠を差し出すことも出来るよ。ミランは3500万ユーロ(約45億円)、ウェスト・ハムは3200万ユーロ(約41億円)、ナポリは3000万ユーロ(約38億5000万円)を提示してきた。しかし、ケイタと代理人は3つ全て興味がないと言い、望む移籍先はユベントスだけと答えたんだ」とし、「ユベントスは移籍金1500万ユーロ(約19億3000万円)が適切だと考えているようだが、受け取ったオファーの一番低い値段の半分で選手を売ることは出来ない。3000万ユーロのオファーが届いているのに、その半分で売ると思うかい?」とコメント。

 最後に「法的処置も検討している。契約を尊重するのは当たり前のこと。選手自ら試合出場を拒否するなんてあってはならない。一方的な決定によって、シモーネ・インザーギ監督がメンバーから外す選択をしたというのは嘘だ」と答え、選手側の言い分を完全否定している。

 なお、ロティート会長は「許容範囲のオファーが届けばどんなクラブに対してでも選手の売却に応じる」と語っており、ユベントスへの売却を拒んでいるわけではない。ただ、ユベントスのジュゼッペ・マロッタCEOは「我々はロティート会長に対して適切なオファーを提示した。ただ彼は戦略的な決断(オファーを拒否)を下したため、我々は撤退することにした」と答え、ケイタ獲得からの撤退を宣言している。そんな中、モナコも争奪戦に参戦し、ケイタを獲得した。

text by 編集部