「全ての選択肢」がある 北朝鮮対応でトランプ米大統領

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ドナルド・トランプ米大統領は29日、北朝鮮によるミサイル発射について、隣国や国連に対する「侮辱」を意味するもので、国際社会での孤立を深めるだけだと批判し、米国の対応には「全ての選択肢がテーブルの上にある」と述べた。

一方、北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は30日、現在行われている米韓合同軍事演習への対抗措置としてミサイル発射が行われたと報じた。

KCNAは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長がミサイル発射について「グアム封じ込めに向けた有意義な前奏曲となる」と語ったと伝えた。金委員長はミサイル発射実験の継続を命じたという。北朝鮮は今月、米領グアム沖にミサイルを撃ち込む計画を策定したと発表している。

KCNAはさらに、29日のミサイル発射は、1910年の日韓併合条約が発効した日に合わせて実施されたと述べた。

国連安全保障理事会は29日夕に緊急会合を開き、北朝鮮の行為を「言語道断」と述べ、ミサイル発射実験をすべて停止するよう求める議長声明を全会一致で採択した。

しかし、議長声明は新たな制裁措置には触れなかった。

米ホワイトハウスが発表したトランプ大統領の声明は、「北朝鮮の今回のメッセージをよく、はっきりと受け取った」とし、「(北朝鮮)政権は、隣国、国連のすべての加盟国、国際社会で受け入れられる行為の最低条件に対する侮辱を示した」と述べた。

「脅迫と不安定化の行為は、地域における、また世界のすべての国からの北朝鮮の孤立を深めるだけだ。すべての選択肢がテーブルの上にある」

トランプ大統領は今月、北朝鮮の脅しには「炎と激怒」で対応すると述べている。

北朝鮮は最近、ミサイル発射実験を相次いで行っているが、今回は初めて弾道ミサイルが日本上空を通過したとみられている。

これまで1998年と2009年の2回、北朝鮮が発射したロケットが日本上空を通過していたが、北朝鮮は衛星の打ち上げが目的で、兵器ではないと述べていた。

BBCのルーパート・ウィングフィールド=ヘイズ東京特派員は、今回は初めて核弾頭が搭載可能なミサイルだったとようだと指摘した。

ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は、制裁や武力による状況の打開は、「何も達成できず、破滅への道になる」と語った。

リャブコフ次官は、北朝鮮にミサイル発射をやめるよう促した一方、米国やその同盟各国に対しては軍事的緊張が高まるのを避けるよう促した。

中国は緊張状態が「臨界点」に達したと警告し、米国と韓国に責任の一端があると述べた。

(英語記事 North Korea missiles: Trump warns 'all options' on table