世界ランク45位・大坂なおみ【写真:Getty Images】

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全米OP1回戦で前回女王ケルバーを撃破…米メディア異例の大注目、生い立ちにも脚光/h2>

 テニスの全米オープンは29日(日本時間30日)、女子シングルス1回戦で世界ランク45位・大坂なおみ(日清食品)が前回女王で同6位のアンゲリク・ケルバー(ドイツ)を6-3、6-1のストレートで下し、大金星を挙げた。ニューヨークに忽然と現れた19歳の新星に、米メディアも「ナオミ・オオサカって誰なんだ?」と大注目している。

 今季最後のグランドスラムで、19歳がいきなり衝撃を与えた。マッチポイント。相手のショットがネットにかかると、大坂は感無量の表情を浮かべた。観衆はスタンディングオベーションで祝福。その模様を大会公式ツイッターも動画付きで速報するなど、一躍、世界の注目の的となった。

 アーサー・アッシュスタジアムでビッグサービスで観衆とケルバーを圧倒した大坂について、米地元紙「USAトゥデー」電子版は「ナオミ・オオサカって誰なんだ? 19歳が1回戦の大番狂わせでUSオープンのスポットライトを奪う」と異例の特集を組んでいる。

「ナオミ・オオサカはただ全米オープンのディフェンディングチャンピオン、アンゲリク・ケルバーを破っただけではない。彼女は支配したのだ」と圧勝ぶりを驚きとともに伝えている。

 注目はコート上にとどまらず、今大会のシンデレラ候補のプロフィールについても触れている。

「日本の次なるスーパースターの可能性」…過去には憧れのセリーナから賛辞も

 大坂の母は日本人で父がハイチ出身。大阪生まれ。ニューヨークとフロリダ州のフォート・ローダーデールで育ったことを紹介している。

「その結果、彼女は二重国籍を有しているが、日本代表を選んだのだ」とアメリカ人としてこのコートに立っていた可能性も指摘し、「彼女は日本テニス界の次なる偉大なスーパースターになる可能性もある」と絶大なポテンシャルを評価している。

 大坂はツアー未勝利ながら、昨年の全豪オープンと全仏オープンでは3回戦に進出。9月の東レパンパシフィック・オープンでは決勝でキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に敗れたが、準優勝に終わったことが「最大のマイルストーン」とされている。

 また、ウィリアムズ姉妹に憧れ、妹のセリーナから「彼女のプレーを見ていたわ。本当に若くてアグレッシブね。本当に素晴らしい最高に溢れた選手。とても危険ね」と賛辞を送られたことも紹介されている。

昨年は201キロサーブ披露…19歳の成長予想「あのサービスは相手を恐怖させる」

「彼女は信じられないパワーの持ち主」と記事では分析し、ビッグサーブが武器とされている。昨年の全米オープンでは時速125マイル(201キロ)の高速サーブを披露。「かつて8人の女性しか記録したことがないスピードだ」と規格外のサービスを絶賛している。

「ほとんどの選手が加齢とともによりパワフルになることを考えれば、あのサービスは相手を恐怖させることになる」と、ティーンエイジャーの成長とともに今後さらに威力が高まると予測している。

 英公共放送BBCによれば、昨年大会で最終セットに4-1から逆転負けを喫していた大坂は、嫌なイメージを払拭したようだ。

「このコートにはあまり良い思い出はありませんでした。でも、今回のことが塗り替えてくれると思います。今日、4-1になったとき、考えていたんです。『昨年のようなことは本当にしたくない』と。それで、集中することができました」

 全米オープンで強烈なインパクトを与えたシンデレラガールは地元メディアのみならず、世界が大注目している。果たして、どこまで勝ち上がっていくのか。躍進を期待したい。