「ブレイデッドカーボンファイバー製ホイール」 ポルシェが自動車メーカーとして世界初提供

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ポルシェは、「911ターボS エクスクルーシブ・シリーズ」のエクスクルーシブな要素をさらに引き上げた。27psのパワーアップや特別なペイントとインテリア・トリムに加え、ブレイデッドカーボンファイバー製ホイールをオプションで提供すると発表したのだ。

このシンプルなデザインの7本スポークは、かつてポルシェが純正装着していたフックス・ホイールのようにクラシックな趣は感じられないかもしれないが、911エンスージアストの中にはフックスのホイールと同じくらい、このホイールに惹かれる人たちがいるはずだ。価格は公表されていないが、おそらく簡単に手が出せるような額ではあるまい。
現在のところ、カーボンファイバー製ホイールは「シェルビー GT350R マスタング」や「フォードGT」、そしてケーニグセグのスーパーカーなど、ごく限られたクルマにだけ提供されている。その製造には多大なコストと時間が掛かるためだ。文末の映像をご覧頂ければ分かるように、このホイールは結果として素晴らしいパフォーマンスを発揮するものの、製造工程は非常に複雑だ。

ポルシェによると、このブレイデッドカーボンファイバー製ホイールは、標準のアロイホイールよりも約8.5kgほど軽く、20%の軽量化に相当するという。強度も20%向上しているそうだ。とはいえ、縁石で擦らないように注意していただきたい。

ポルシェは、自動車メーカーとして世界で初めてブレイデッドカーボンファイバー製ホイールを提供すると主張している。このホイールは基本的に独立した2つの異なるコンポーネントで構成されており、ホイールセンターはカーボンファイバーファブリック製で、リムベースがブレイデッドカーボンファイバー製。前者の製造では、200以上のコンポーネントを切り出し、組み立てる作業が行われるという。

そしてリムベースの方は、世界最大という約9m径のカーボンファイバーを網組む(ブレイディング)専用マシンによって製造される。その後、ホイールセンターがリムベースに編み込まれ、組み立てられたホイールに樹脂を含浸し、高圧高温で硬化処理が施される。硬化された後は、時間をかけて冷却。

完成したホイールにセンターロックがはめ込まれると、ホイール全体にグロスラッカーの仕上げが施される。このホイールには、長さにして18km分に相当するカーボンファイバーが使用されているそうだ。

なお、911ターボS エクスクルーシブ・シリーズには、フロント9 J x 20、リア11.5 J x 20というサイズのブレイデッドカーボンファイバー製ホイールがオプションとして提供されるという。今後、このホイールが他のモデルにも採用されるかどうかは分からないが、ポルシェは今だかつて、顧客の要望に対して後ろ向きだったことはない。



By REESE COUNTS
翻訳:日本映像翻訳アカデミー