中距離戦略弾道ミサイルの発射訓練を指導する金委員長=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信など国営メディアは30日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中距離戦略弾道ミサイルの発射訓練を指導したと報じた。訓練には米軍基地の攻撃任務を担う朝鮮人民軍戦略軍と「中長距離戦略弾道ロケット火星12」が動員されたという。 

 北朝鮮は29日午前5時57分ごろ、平壌市の順安付近から東へ弾道ミサイルを発射した。ミサイルは北海道上空を通過し、発射地点から約2700キロの太平洋上に落下した。北朝鮮の発表から同ミサイルは中距離弾道ミサイル「火星12」であることが確認された。

 朝鮮中央通信によると、今回の訓練は韓米両軍の合同指揮所演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)に対抗する武力示威の一環で、火星12の実戦運用能力を高めるために行われた。金委員長が発射計画と設定された軌道、目標水域を理解した上で発射命令を出した。

 金委員長は「今回の訓練はわが軍隊が行った太平洋上での軍事作戦の第一歩で、グアム島をけん制するための意味ある前奏曲となる」と述べた。太平洋をターゲットにした弾道ミサイル発射訓練を重ね、武力の戦略・実戦化を積極的に進める必要があるとした。

 また「米国は向こうの行動を見守るとしたわれわれの警告に、好戦的な侵略戦争演習で応じた」としてUFGを非難。さらに「米国には大人しく言葉で言ってもだめで、行動で示すべきだというのが、今回改めて得た教訓だ。われわれは米国の言動を引き続き注視し、それに応じて今後の行動を決心する」とけん制した。