世界最大の自動車大国となった中国。自動車メーカーにとって重要なターゲットの1つに若者の存在がある。若者たちにとって自動車は自分のメンツのためにも重要なツールとなっているのだが、今の若者とその父親世代では、購入する自動車に大きな違いが生じているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 世界最大の自動車大国となった中国。自動車メーカーにとって重要なターゲットの1つに若者の存在がある。若者たちにとって自動車は自分のメンツのためにも重要なツールとなっているのだが、今の若者とその父親世代では、購入する自動車に大きな違いが生じているようだ。

 中国メディアの今日頭条は23日、中国の若者たちの間で日系車の人気が高まっていることを伝え、「中国の若者たちは気骨がないのか、それとも愛国心がないのか」と嘆く記事を掲載した。

 中国では1990年以降に生まれた世代を「90後」と呼ぶが、その「90後」の父親世代はドイツ車を好むのに対し、「90後」の若者たちは日系車を好むのだという。「90後」の若者たちのなかには経済力に乏しい人もいて、その場合は親の援助のもとで自動車を購入することもあるものの、ドイツ車を購入すべきと主張する親に対し、「90後」の若者たちは日系車の購入を望み、対立が生じることもあるそうだ。

 「90後」の若者たちが日系車を好む理由として記事がまず紹介しているのは、「今の若者は視野が広くなり、理性的になっている」ということだ。インターネットの普及と共に情報があふれる社会となり、指を動かせば世界各地の様々なニュースや情報を得ることができるようになった。こうした環境が中国の若者の価値観に大きな影響を与えているという。

 次に「今の若者は個性を重視し、皆と同じことはしたがらない傾向にある」ことを紹介している。「90後」の父親世代のほとんどはドイツ車を好むが、今の若者は何も考えずに父親世代に倣いたくないという反抗心があるという。それゆえに若者の多くは日系車を購入し、父親世代と違っていることを証明しようとしていると紹介した。

 これに対して中国のネットユーザーからは「日系車のメーカー名を見れば、すべて中国企業との合弁会社になっている。ゆえに日系車を購入しても利益は中国企業にも入り、税金も中国に納められる」といったコメントや、「自分はトヨタ車を運転しているが、愛国心とどんな関係があるというのか。トヨタ車に乗っているが中国の心を持っている」など、乗っている自動車と愛国心は関係がないといった意見が多数寄せられていた。こうしたコメントを見る限り、「90後」はもちろん、確かに中国の消費者は理性的になっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)