涼しくなってきたら、朝にシフト。食事から見た朝ランのススメ

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夜は体を“おやすみモード”にする時間

「炎天下に走るのはムリ!でもせっかく続けてきた習慣だからやめたくない」ということで、真夏は夜ラン派がぐんと増える時期。そもそも、仕事が忙しくて、帰宅後の夜しかトレーニングの時間を取れない人も多いでしょう。では、その効果や体への影響は?プロスポーツ選手の栄養管理をしている、管理栄養士の川端理香先生にお話を聞きました!

夜ラン派の筆者としては、メリットがあるといいな、という淡い期待を抱きながらお話を聞いたのですが、結果から言えば、デメリットしか挙がってきませんでした!

夜、特に寝る前は、副交感神経を優位にして、リラックスした状態で眠りに就く準備をする時間。この時間帯に激しく体を動かすと、逆に交感神経が高まってしまいます。本来、“おやすみモード”に入る体が、“活動モード”にシフトしてしまうのですね。これによって寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったり、体内時計がズレてしまったりして、「寝ているはずなのに、なぜか疲れが取れない」という、慢性疲労の状態に陥ってしまいます。
また、遅い時間のトレーニングは、栄養補給の食事も遅い時間にズレ込んでしまいがち。21時以降は、脂肪をため込むホルモンBMAL1(ビーマルワン)が体内に存在するので、食事をすると肥満の原因になってしまいます。これでは、せっかく美容と健康のために頑張っているトレーニングも逆効果に…。川端先生いわく、夜は思い切って早めにベッドに入って体を十分に休ませ、翌朝早く起きて体を動かすほうが、ずっといい、とのことでした。

ただし、リラックス系のヨガやストレッチなどは別。副交感神経を高めて、体を“おやすみモード”に導いてくれるので、むしろ安眠効果が高まります。

思い切って朝ランへ切り替えよう

夜に比べると、朝に体を動かすほうが代謝は高まります。朝一番に代謝を高めておけば、いつもの通勤ルートを歩くだけでも、消費エネルギーが増えることに。これはどう考えても、夜よりも朝のほうがトレーニングに適しているようですね。

朝ランの前に気をつけることは、水分をしっかり摂ること。また、消化がよく、すぐにエネルギーになるバナナを1本食べるのがオススメ。エネルギー補給をせずに走るのは、NGです。朝ご飯は走り終わってからにしましょう。

 

ライター:棚澤明子
監修:川端理香/管理栄養士。プロサッカー選手、野球選手などアスリートの栄養指導の他、TVや雑誌でも活躍中。著作は『カラダの悩みは食べ方で99%解決する(ゴルフダイジェスト社)』、『子どもの身長を伸ばす栄養と食事(大泉書店)』他多数。