美食の街でありながら艶っぽさもしっかりある東京きってのデートスポットが六本木。その六本木でも飯倉は大人の美食家が集まるグルメスポットだ。今回ひっそりとオープンしたのは女性がおしなべて好きな高級フレンチ。

しかも、正統派すぎない空間や、伝統を重んじながらも新しさを追求した味わいが、ただのお金持ちではなく、今の感度の高い大人たちを刺激するという。

そんな東京の最先端フレンチを是非ご堪能いただいたい!




大人の街・飯倉から発信する高級フレンチの次なる一手
『レストラン サヴール コンプリス』

モダンフレンチと一口に言っても、その有り様は各店各様だ。二ューノルディックの影響を受けている店もあれば、素材にシフトした少量多皿主義を貫くレストランも多い。

また、醤油や酒粕など日本のテイストをさりげなく加味する料理人もいれば、古典の再構築からオリジナルな味を生み出そうとするシェフなどなど。

美食都市東京には、今、個性豊かなフレンチレストランが群雄割拠している。そんな中、新たな方向性を示唆する新星がオープンした。



焼きたての南の島豚を、客席までデモンストレーションしてくれる「エージングポークの藁包み」。ロース肉を、アメリカのブラッキング・スパイスで下味をつけたのち藁で包み、ピザ生地で包み焼きにしている


この7月1日、手練れの美食家たちが集う街・飯倉に、肅然と姿を現した『レストラン サヴール コンプリス』がそれだ。店名の爛汽堯璽〞は、風味や味わい、そして爛灰鵐廛螢〞は、ひそかな合意、共犯者の意味をもつフランス語。

「料理人とソムリエが密かに共犯して作り上げるコースとサービス。料理とワインのマリアージュはもちろん、その日の食材やスタッフ、お客様が犇θ伴〞となり、楽しく過ごせる空間にしたかったんです」とは、ディレクターの小笠原 篤さん。

さらには、料理の香りや食感など、さまざまな要素が共犯して作りあげる美味との意味合いもあるのだろう。



「ホタテ貝のポワレコールラビのグリルと渡り蟹のビスク」。ホタテにアクセントをつけるためメリーランド州のスパイス、オールドベイシーズニングが皿の縁に添えられている


それらのマリアージュを完成させるのが山下浩幸シェフ。ホテルオークラを振り出しに『銀座レカン』、マンダリン オリエンタル ホテル東京『シグネチャー』を経て渡米。

マンダリンオリエンタル ワシントンD.C.のエリック・ジーボルトシェフの下で5年間研鑽を積んだ実力派だ。山下シェフによれば、「エリックの料理は、素材の持ち味を活かしたシンプルなスタイルでしたね。

豚なら豚、ホタテならホタテと、どの料理も皿の主役は何か、どう食べさせたいのかがきちんと伝わってくる。そして、そこに加味されたアメリカンテイストが、意表をつく新感覚の美味しさを描き出しているのだ。



「フォアグラのガトー仕立て」。フォアグラと蝦夷鹿のムースが層になっており、焼きたてのブリオッシュと共に供される。一見フランス菓子のオペラのような一品だ


たとえば、4週間熟成した豚の藁包みロースト。ピザ生地で包み焼きした豚のしっとりと軟らかな食感や熟成した旨みに、ややガンボ風に仕立てたケールの煮込みの淡いほろ苦さが絶妙にマッチ。

わずかに薫るエスニックな風味が心憎い。だが、シグネチャーメニューはシェフお気に入リの勝部牛を使ったコンソメにステーキと極めて王道。

表面はクリスピーに焼き目をつけ、中はあくまでも豊潤にレアで焼き上げたステーキは火入れに自信があればこその逸品。重厚感溢れる空間にふさわしいオーセンティックな味わいだ。



「舌平目のポーピエットマッシュルームとセップ茸のデュクセル」唐津赤うにのサバイヨンソースを添えたクラシックなスタイル。



メインの「勝部牛フィレ肉のステーキ」。いずれも¥18,000のコース〜。



メインのステーキはサーロインとフィレから選べます。



ワインペアリングは、フランスワインを中心に8種¥11,000〜。グラスワインは¥1,500〜。