だんだんに目が届かなくなる子供のお小遣いの使い方。その管理法として、お小遣い帳をつけさせてみてはどうでしょう?

写真拡大

自由に使わせてお金の使い方のくせを見極める

子 供のお小遣いは、初めのうちは買うものや買ったものを親に報告させた方がいいと思いますが、記録に慣れてきたら、親があまり干渉しないことも大事です。親の目などを意識せずに使う「本当の」お金の使い方のくせを見極める必要があるためです。

実際にご相談を受けたことがありますが、まったく問題のないお金の使い方をしていたので、高校に入って通帳ごと渡したところ、無駄遣いをしてしまった、という例があります。

親の目を意識しているときには、本当のお金の使い方ではないのかもしれません。自由に使ってもらう中で、問題があれば改善していくことが大事です。しかも、親の目が届く間、つまりは中学・高校くらいの間にそうした使い方のくせを改善しておかなければ、その後の生活に支障がでかねません。

そのため、お小遣い帳をつけることを条件に、お小遣いを渡すのも1つの手です。毎月のお小遣いを渡すときに、前回のお小遣い帳を見せることを条件にすれば、子供もがんばってつけるのではないでしょうか。

前月のお金の使い方にアドバイスを

そのときに、前月のお小遣いの使い方を見て、親としてアドバイスをしてあげたり、問題点を話し合ったりしてはいかがでしょう。基準は親自身の価値観です。

ちなみに、息子は小3からお小遣い帳をつけています。お小遣い帳の残高と残高が合わなくなったり、サボっているのがわかったときは、残ったお小遣いを「没収」すると宣言しています。実際に、過去2回没収したこともあります。

お金の使い方に細かく口出しはしませんが、小学校時代はしょっちゅうこう言っていました。

「自分がほしいものと、それからママへのプレゼント分は、ちゃんと貯めといてね」

もちろんこれもお金管理のトレーニング、ということなんです。

友達からの駄菓子屋へのお誘いや、流行のカードゲームの魅力に負けてしまうことも多いですが、それでも、空っぽになるまで使い切ったことはありません。性格的なものなのか、誕生日や母の日やクリスマスが近づいた時のママが怖いからかはわかりませんが。

子供の性格によっては、「お小遣いを3日で使い果たしてしまう」こともあるでしょう。でも、それはそれで次のお小遣いまで「我慢する」ことが1つの経験になるはずです。どんなくせを持った子なのか、まずは知ることが大事です。

お小遣い帳は書きやすいもので

お小遣い帳をつけさせれば、どんな使い方をしているかを把握できるので、話し合うきっかけが作れます。子供の成長記録の面もあるので、小学3,4年になったらつけさせてみては?

今までつけてなかった子にも、中学生でも遅くはないので、つけるようにアドバイスするといいでしょう。

お小遣い帳は、市販のお小遣い帳でもいいですが、大学ノートに線を引いて作ってもOKです(うちはコレです)。小学校のうちは、行間が広くて書きやすく、簡単でつけやすいものがいいですね。

お小遣い帳を続けることは子供にとって根気のいることです。続けられたときには、その努力をほめてやりましょう。それが子供にとっても励みになるはずです。もちろん、ママが家計簿をつける姿が一番のお手本。ママも家計簿、がんばりましょう。

お小遣い帳で工夫したいのは、何ヶ月か貯めないと買えない「ほしいもの」やそのための毎月の貯蓄目標額を、メモでもいいのでどこかに書いておくといいよとアドバイスすることです。

そうした目標のためにどこまで目先の欲求をコントロールできるか。これは大人になって、家計管理を行う上でももっとも重要なスキルです。毎月、全額を使ってしまわずに、我慢して貯めて買えたときの喜びは大きいはず。そんな経験をすれば、お金や物を大切にする気持ちがはぐくまれるものと思います。
(文:豊田 眞弓)