S・ラモス、ピケへのブーイングに物申す「国のために戦う選手には敬意が払われるべき」

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 スペイン代表の主将を務めるレアル・マドリードのDFセルヒオ・ラモスが、チームメイトであるバルセロナのDFジェラール・ピケへのブーイングが収まるよう物申した。

 出身であるカタルーニャ州の独立を支持する姿勢や、宿敵であるレアル・マドリードに対する歯に衣を着せぬ発言が、一部の人々の反感を買っているピケは、スペイン代表ではホームゲームでもブーイングを浴びるのが常となっている。

 一方、S・ラモスにとってピケは、クラブ間ではお互いに“口撃”をし合う関係だが、代表ではセンターバックのコンビを組む関係にある。それゆえ、代表戦でのピケへのブーイングは自身にとっても、チームにとってもマイナスにしかならないため、主将としてサポーターに自制を求めた。

「ピケに対しても、誰に対してもブーイングは止めて欲しい。自分たちの国のために戦う選手に対しては常に敬意が払われるべきであり、ピケはその一人だ」

 ここに来てS・ラモスがピケを擁護したのは、スペイン代表が2018 FIFAワールドカップ ロシアの欧州予選でイタリア代表とのグループ首位の座を賭けた一戦を控えているからに他ならない。来月2日にレアル・マドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行なわれる大一番を前に、S・ラモスはサポーターに向けて一枚岩となって団結することを要求した。

「イタリアとの一戦は、激しく厳しい試合になるだろう。それゆえ、選手を全面的に支えて欲しい。僕たちは良い戦いを見せる意欲に溢れているし、この試合に相応しい完璧な舞台が整った」

 なお、10試合のうち6試合を消化した同予選のグループGは、5勝1分で並ぶ首位のスペイン代表と2位のイタリア代表が、3勝3敗で並ぶ3位アルバニア代表と4位イスラエル代表に9ポイントの大差を付け、完全に一騎打ちの様相を呈している。したがって、今回の直接対決を制した方が、プレーオフに回ることなく自動的に本大会に出場できる切符を大きく手繰り寄せることとなる。

 スペイン代表は、勝ち点で並んだ場合に順位を決定する条件の得失点差では5点、その次の条件の総得点でも4点、いずれもイタリア代表を上回っているため、今回の一戦はドローでも大きな問題にはならない。しかし、引き分け狙いの戦いをするようなスタイルではないうえ、イタリア代表は死にもの狂いで勝利を目指してくるだけに、ヨーロッパ指折りの強豪同士による白熱の攻防が繰り広げられること必至だろう。

文=北村敦