全米オープンテニス、女子シングルス1回戦。試合を制して観客に手を振るヴィーナス・ウィリアムス(2017年8月28日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)は28日、女子シングルス1回戦が行われ、大会第9シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)は、予選勝者のヴィクトリア・クズモワ(Viktoria Kuzmova、スロバキア)を6-3、3-6、6-2で退け、初出場から20年目となる節目の初戦を勝利で飾った。

 17歳で初出場を果たした1997年大会で、当時ビーズヘアーだったヴィーナスは、1回戦でラリサ・ネーランド(Larisa Neiland、ラトビア)に勝利すると、そのまま自身初の四大大会(グランドスラム)決勝まで勝ち進み、マルチナ・ヒンギス(Martina Hingis、スイス)に屈したものの準優勝で大会を終えた。

 フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows)でのデビュー戦で、ノーシードの選手として1958年大会以来のファイナリストになったヴィーナスは、全米では2000年大会と2001年大会を制し、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)でも計5回の優勝を果たしている。

 今大会の女子で最年長となるヴィーナスは、観衆に向かって「素晴らしい20年でした」としながらも、後の展望について質問されると「分かりません。どうなることやら。今のところノープランで、ゼロです」と答えた。

 ヴィーナスはまた、テニス会場で最大級の大きさを誇るアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)を飛行機の窓から眺めて驚いたと明かし、「すごい広さです。飛行機で現地入りする際に上空を通り過ぎました。あそこでプレーするのはわくわくします。これは特権で光栄なことであるとともに恐れ多い気持ちになります。それはみんな同じです」と語った。

 現在37歳のヴィーナスは、2008年のウィンブルドンを最後にグランドスラムのタイトルから遠ざかっているものの、今季は時計を巻き戻したかのような強さを発揮し、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)とウィンブルドンで決勝に進出した。全豪では妹のセレーナ・ウィリアムス(SerenaWilliams、米国)に、ウィンブルドンではガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に敗れたが、ヴィーナスがグランドスラム2大会で決勝に進出したのは2003年以来となる。

 グランドスラム通算23勝を誇る妹のセレーナが間もなく出産を迎えるため、ヴィーナスは初めて叔母になる予定となっており、姉妹にとってはキャリアを通じて経験したことがない貴重な体験に直面する。ヴィーナスは「妹と私にとっては別次元の体験になることは間違いありません。なぜなら、二人とも仕事だけに人生をささげてきましたから。仕事以外の経験をすることは、とても緊張します。二人にとってはまったく未知の世界ですね」と述べた。

 セレーナ不在のツアー生活を送っているヴィーナスは、アーサー・アッシュ・スタジアムで節目を迎えたことよりも、懐かしい思い出に浸る時間が多いとして、「今はとにかく、そのことに慣れるのに時間がかかっています。一緒にいる記憶が鮮明に残っていますから」と話している。「楽しくて、懐かしくて、ハッピーな記憶ばかり思い出しています。そんな状況が永遠に続かないことを望んでいます」

 セレーナがダブルスのパートナーに戻り、シングルスでも目標としている2018年の全豪オープン連覇への準備が整うまで、ヴィーナスは遠くにいる妹からアドバイスを受けることを余儀なくされている。

「私たちはよくお互いにコーチをしていて、試合でも互いの調子が分かっています。私は彼女のことが理解できますし、彼女も私を理解してくれます。どんな気持ちかはっきり分かるのです。そんな相手からアドバイスを受けられるのは素晴らしいことです」

 ヴィーナスは全盛期の調子を取り戻しつつあることについて、「大きな大会になるほど調子が上がっていく気がします。そんな手応えがあります。いざとなれば準備はできています」と語った。
【翻訳編集】AFPBB News