ミサイル発射のニュースに見入る市民ら=29日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が29日朝に平壌市付近から発射した弾道ミサイルは、日本上空を通過したと伝えられたが、これを日本の領空侵犯とみることはできないとの見方が有力だ。

 領空の概念は領土と領海の上空を意味する。1919年のパリ国際航空条約は、全ての国家が領土の上空に対して排他的な主権を持っていると明示している。

 だが領空の高度範囲は国際法で定義されておらず、通常は航空機が飛ぶことのできる上空100キロ程度を領空の範囲として認定している。

 韓国国防部の関係者は「領空の高度に対する国際的な基準はない」とする一方、「上空100キロ以上については、宇宙の相互平和利用のために領空外とみなすのが一般的」と説明した。

 北朝鮮がこの日発射したミサイルは、最高高度が約550キロで、約2700キロの距離を29分間飛行したとされる。

 慶南大極東問題研究所の金東葉(キム・ドンヨプ)教授は「北のミサイルは日本の上空を通過した時がほぼ最高高度で、通常領空とされる100キロを大きく超えていた」と推測した。

 NHKはこの日午前、通常の放送を中断して北朝鮮のミサイル発射のニュースを報じた。北海道など12道県に住む住民には、頑丈な建物や地下に避難するよう呼びかけた。

 しかし日本はこの日、北朝鮮のミサイルを迎撃しなかった。ミサイルが通常領空とみなされる領域を侵犯しなかったと判断したためとみられる。