1年ぶりのリング復帰となる井上拓真(左)と久高寛之

写真拡大

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(24=大橋)の弟で元東洋太平洋同級王者の井上拓真(21=大橋)が30日、東京・後楽園ホールで約1年ぶりの復帰戦に臨む。プロ42戦のベテランで日本同級2位の久高寛之(32=仲里)と53・5キロ契約の10回戦。29日に東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われた前日計量はリミットの53・5キロでクリアし、久高も53・3キロでパスした。

 井上拓は昨年末に当時のWBO世界バンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン)へ挑戦することが決まっていたが、練習中に右拳を負傷して無念のキャンセル。「気持ちをすぐに切り替えて、右手が使えない時は左を使うことだけ考えてやってきた」という。左だけでのスパーリングは2カ月に及び、復帰戦でも「左でペースをつかんで、左でコントロールするぐらいまで持っていきたい」と話した。主要3団体で世界ランク入りするスーパーフライ級はもちろん、バンタム級での世界挑戦も視野に入れており、「この試合をクリアして、チャンスがあればいつでも行きたい。勝ちは当然で、しっかりKOしていきたい」と意気込んだ。

 一方の久高はリングネーム変更第1戦。本名の「ひさたか」から「くだか」と読み方を変えた。元々、祖父の出身地の沖縄では「くだか」と読むが、祖父が大阪へ出てきた時に「ひさたか」と呼ばれるようになったという。「沖縄がルーツだし、もう何年続けられるか分からないので、名前を変えていいきっかけになれば」と説明した。11月11日に日本タイトル最強挑戦者決定戦で日本スーパーフライ級1位・翁長吾央(37=大橋)との対戦が予定されており、「KO勝ちしてまた上がっていきたい」と抱負を述べた。