イケメンが次々に登場、まるで「乙女ゲーム」――。梶裕貴さん(31)ら著名な声優を起用した岡山県の県政PRアニメが、若い女性らのツイッターなどで反響を呼んでいる。

「何がばれてないの?」。イケメン生徒会長の犬飼が、梶さんらしい甘い声で主人公の高校2年生、ももにいきなり声をかける。

梶裕貴さんらを起用し、「乙女ゲーム」風に

ももは、自分の中にもう1人の人格「うらら」が潜んでいることに悩んでおり、休み時間に教室でそのことをつぶやいたところ、犬飼に聞かれてしまって......。

これは、ユーチューブに2017年8月25日にアップされた5分強のPRアニメ「きび男子(だんご)」の冒頭シーンだ。


「きび男子」の公式サイトから

岡山県では、ゆかりのおとぎ話「桃太郎」にあやかったアニメ動画「みんなのおかやま犬」で2年前から県政を紹介している。今回は、人気アニメ「進撃の巨人」で主人公役を務める声優の梶裕貴さんらを起用して、女性向け恋愛ゲーム「乙女ゲーム」風の動画を作った。


アニメの冒頭シーン

この動画では、晴之国学園高校に転校してきたももが、犬飼らイケメンの「きび男子」との出会いを通じて大人へと成長していく。今回の動画は、防災をテーマにしており、ももが犬飼ら生徒会役員に連れられて避難ルートを確認したり災害用備蓄品を見て回ったりする。ももがお礼を言うと、犬飼はももを引き寄せて、こんな台詞を言うのだ。

「防災に一番必要なのは、想像力。前もって想定しておけば、どんなときでも慌てず対処できるんだよ」

動画では、梶さんのほかに、堀江由衣さん、村瀬歩さんがキャラの声役を務めており、豪華な声優陣になっている。3人とも、1人2役も務めており、それも話題になっている。

乙女ゲーム風動画に対し、ツイッター上では、若い女性らから共感の声が次々に上がっている。

動画は、4日間で7000回ほど再生される

「きび男子」の動画は、8月28日夕までの4日間で7000回ほども再生されている。県の公聴広報課にJタウンネットが聞いたところ、動画を作った動機をこう説明した。

「それまでの動画では、44歳以下の視聴が8割を占め、そのうち7割が男性でした。もっと女性、特に若い世代に見てほしいと思い、若い女性に浸透している『乙女ゲーム』を考え、人気アニメなどに出ておられる声優にお願いしました」

次回作は、ももが謎の英語教師アレク先生と出会い留学を経験して成長していく姿を描くといい、9月下旬に公開される予定だ。年内に計5本の動画を予定しているが、10月から始まる3本は、実写による別の内容になるという。県の予算は、啓発活動などの費用も含めて5本で計550万円だそうだ。