EU首席交渉官、英離脱交渉の加速訴える 英側は「柔軟性」強調

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[ブリュッセル 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)のミシェル・バルニエ首席交渉官は28日、英国のEU離脱を巡る第3回交渉を開始するにあたり、これまでの進展が遅いことに懸念を示した。英国のデービスEU離脱担当相は進展させるには「柔軟性と想像力」が必要と応じた。

バルニエ氏は記者団に対し「正直なところ、わたしは懸念している。時間は速く過ぎる」と指摘。「真剣な交渉を始める必要がある」と強調したうえで、「曖昧な点を早く取り除けば、将来の関係について早く話し合うことが可能になる」と述べた。

英政府が離脱に絡む諸問題への見解を示した一連の文書については、歓迎の意を示しながらも、英国が求める将来の通商協定に交渉を進めることを認めるには至らなかったと述べた。

デービス氏はEU離脱や「深く特別なパートナーシップ」へのビジョンに関する重要な問題について多くの文書を公表してきたと説明。

「合意できる点は確定し、合意できない部分は取りあげずに、全ての問題でさらなる進展を遂げたい」と語った。それには「双方の柔軟性と想像力」が必要だとした。

ただ、EU側は清算金や英国に住むEU市民の権利保障などの離脱条件で合意してから離脱後の将来的な関係に交渉を進めたいという姿勢を堅持。

バルニエ氏は「EU27加盟国と欧州議会は、離脱問題が適切に対処されない状況は受け入れないだろう」とした。「今後数週間で交渉を加速させる用意がある」と表明した。

第3回交渉は31日まで4日間行われる。英国、EU双方とも今回の交渉で大幅に譲歩する姿勢は示しておらず、突破口を見出せる見込みはない。

あるEU当局者は「主要な問題について大きな隔たりがあることは明らかに懸念材料。この全てを解決するには時間が足りない」と述べた。