日本には「働かざる者食うべからず」という言葉があって、とにかく「なんにもしていない」人に厳しい。その人なりの事情があっても、無職の人を自他共にニートと呼ぶのはそういうところから来ているのだろう。

8月16日、鬱と海外留学で約4年ニートだったという人が、ガールズちゃんねるに「ニートの就活」というトピックを立てた。「そろそろ頑張らなきゃと思い」3社に応募。うち1社と面接予定で「心臓が飛び出そうです」と緊張しきりだが、

「約4年ニートのツケでなかなかうまくいきませんが、負けず折れないように頑張ります」

と意欲的である。(文:okei)

ニートの悩みとは「嫌でも働かないと…」金銭的に不安な日々

ニートとは、働ける年齢だが通学や家事をしていない人を指すが、それぞれに事情はあるものだ。スレッドには

「私もがんで4年働けなかった」
「パニック障害、ADHDで2年近くニートです」

などと書き込まれている。学生時代から祖母の介護で就職できなかったという人もいて、社会経験の無さがコンプレックスになっているようだった。多くは貯金が尽きるのを恐れ、「嫌でも働かないと…」と不安げだ。

それだけに、トピ主に対しては「面接案内くるのすごいじゃん!とりあえず門は叩ける」「偉いね!がんばって!」など応援が多数寄せられていた。

ニートにとって就活するという行動自体ハードルが高いので、トピ主を見て「私も頑張らなきゃ」と励まされた人は多いようだ。

一方で、職歴が無いことやブランクの長さが気になり、「どうすればいいか分からない」という人も少なくない。ニートは引きこもりとは限らないが、長年家にいる生活だと「朝起きて、出勤する」という基本的なことが難しい人も多いだろう。

短期のバイトから徐々に増やし、自信をつけてから就活

こうした不安に対して、「私はアルバイトから始めた」と自らの経験を語る人も。

「普通に就職すると週5勤務は当たり前だけど、それだと明らかに無理があるの分かってたからバイトで週3から始めた」
「私は1日の短期、一週間、1ヶ月…と少しずつ慣らしてから就活しました」

「今度こそ長く勤められるところを」と焦る気持ちはあるだろうが、いきなり連続勤務では続かない怖れもある。少しでも働いてみて、自信をつけてから就職活動したほうがいい場合もある。

アルバイトは職歴ではないと思いがちだが、一定の時間継続して働いた経験が、少しでもあるのとまったくないのとでは、会社側の見方も違うだろう。

ハローワーク内を見学してみるだけでもいい

言うまでもなく、ネットの求人情報や口コミサイトを利用するのも有効だが、筆者が個人的にお勧めしたいのは、「とりあえずハローワークに行ってみる」ことだ。

実は先日10数年ぶりに行ってみたのだが、地元の求人情報が厚いことはもちろん、自治体で力を入れている技能講習の案内がたくさんあった。IT系や介護資格等、受講料が無料のものも。専門窓口があるので、直接相談してみるといいだろう。筆者の友人は35歳を過ぎてから介護資格の講習を受けて資格取得し、転職している。

ハロワの求人情報なんて嘘ばっかり…等と猜疑心が 湧く人もいるだろうが、仕事が募集内容とあまりに違えば通報してもいい。ひやかしでハロワ内を見学するだけでも、行動を起こした自分を褒めてあげよう。

ニートをマイペースに楽しむ人は別として、あまりにもブランクが不安な人は、焦らず腐らずこうして自分を徐々に世間の風に鳴らしていくことが、良いやり方ではないだろうか。