ファミマの中華まん前年版と新作の食べ比べ

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 今回は、ファミリーマート総合企画部広報室さんにご招待していただいた「ファミマの中華まん、おでん商品発表会」について書きたいと思います。

 本社の会場に到着すると、中華まん・おでんに負けない熱々なメディア関係者でいっぱいでした。

●前年版と新作の食べ比べからスタート

 前年版と新作を食べ比べると、生地が生まれ変わっていて、具材のバランスも改善されていました。私は中華まんを食べるときに、“割り感“を重要視します。割り感とは、中華まんを半分に割ったときの具材バランスのことです。なぜ、それを観察するかというと“ファーストひとくち”が変わってくるからです。そして、ふたくち目も同じようにおいしく食べられるからです。

「生地×具材バランス=もちジュー食感の実現」によって、専門店に負けない本格中華まんが“ファミマ史上最高”で誕生したようです。この実現には、メーカー井村屋が「中華まんを包むシート成型ライン」に新投資することで完成できたようです。

 コンビニ研究家がおすすめする単品は、豚肉の存在感がアップし、さらにタケノコ増量で食感までアップの「熟成生地の本格肉まん」。定価130円(以下、金額は税込)で8月22日(火)に発売。このほかにも、とろとろチーズ量なんと16gでフレッシュトマト、ポルトガル産のトマトペーストをダブル使用することで、驚きのトロツル食感が特徴の「チーズたっぷり熟成生地のピザまん」は、女性ウケ間違いナシ(定価、発売日は同)。

 今年のファミマの中華まんは、「定番商品・バラエティ商品・高単価商品」の3つの軸で、「ファミ横中華街」を展開していくという。全国の中華街や有名中華料理店などとのタイアップが、あるかもしれませんね。ドキドキです。

●おでん

 続いてのファミ横商店街は、おでんです。おでんは、シンプルでした。他社が出さない味を研究し、昆布重視型おでん専門店を分析することで、見事にコンビニおでんでそれを再現していました。店舗としては、おでんの仕込みオペレーションを簡易化することで無駄を省き、常においしいファミマのおでんを提供するとのこと。今年は、コンビニおでんの空白マーケットにチャレンジする予感です。

 試食に出た120円で発売する「熟成あらびきウインナー」は、外せないおいしさでした。「こだわり味付たまご」も90円で発売。一度で三度楽しめる「屋台風おでん(豆腐揚げ)」は9月19日に135円で発売予定。

「夏に売れる商品が予定通り売れず苦戦している。ファミマの夏の代表商品になったフラッペは氷菓系商品なのでアイスクリームなどと同じように、若干伸び悩み傾向」(ファミリーマート ファストフーズ部 島田奈奈部長)

 島田部長の“攻めの説明”は納得感たっぷりのトーク。“守りの説明”は、謙虚で慎重なトークで終始進められ、好印象が持てました。こう分析するとヒット要素は、島田部長の人柄にもあるように感じました。今後も、ファミリーマートの商品開発が気になりますね。

 最後に、島田部長に質問して感じたことは、“脱おでん路線”を考えているファミリーマートは今後、“鍋味変化”で多様化する顧客ニーズに対応するだろうと予感しました。たとえば、店舗における2鍋対応で、従来の昆布だしベースと季節限定だし(たとえば、麻辣鍋、坦々鍋、トマト鍋など)といったかたちも考えられます。進化系おでん鍋の商品を想像するだけで、ワクワクが止まらなくなります。

 そして、トッピングを2段方式(たとえば、1段階はトマトケチャップ。2段階は、粉チーズをふりかけるピザ風おでん)で変化させる“味重ねおでん”。コンビニ研究家の視点としては、どのコンビニが最初に取り組み、商品を開発してSNS時代に対応するのか、冬商戦が楽しみで仕方ないです。まずは、ファミ横商店街のおでん・中華まんをぜひ食べ比べて、コンビニ女子会や家族の食卓を囲んでください。
(文=編集部、協力=田矢信二/コンビニ研究家)