【寝室ストレス】夫婦間でこんなに違う!「パートナーとの快適な睡眠」のためにできること

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親しい友人であっても、あまり話すことがない「夫婦の寝室事情」。

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寝室事情はプライベートの中でも特にデリケートな部分であるため、なかなか人には話せないのが現実です。自分はこうだけれど、よその家はどうなのか・・・とても気になりますが、話したり聞いたりできないストレスを抱えている人は少なくありません。

そんな中、寝室の使い方や夫婦間のストレスについてのアンケート結果が発表されました。その結果、寝室でのストレスは男女により大きな違いがあることが判明。その違いとは何でしょうか。

今回は、夫婦が抱える寝室でのストレスの内容と、その対処方法についてランキング形式でご紹介します。

夫と一緒に寝るのは幸せ?子どもの存在で寝室の使い方はどう変化した?

他人の寝室事情が気になる中、SUUMOジャーナルは、全国の20〜69歳の既婚男女300名を対象に「寝室の使い方と夫婦間のストレス」について調査を行いました。

まずは「夫婦一緒に寝る?」「子どもができて寝室事情はどう変化した?」などについてランキング形式でご紹介します。

配偶者と同じ部屋で寝ていますか?

1位:いつも別々の部屋で寝ている 38%
2位:いつも同じ部屋で、別々のベッド・布団で寝ている 30%
3位:いつも同じ部屋で、一緒のベッド・布団で寝ている 28%

この結果から、同じ部屋で寝ている夫婦が半数を占めながらも、同じ布団で寝ている夫婦は約3割にとどまりました。

新婚当初から別々の部屋で寝ていたという夫婦は少ないでしょうから、いつも別々の部屋で寝ている約4割の夫婦が、別々に寝ることになったきっかけも気になるところですね。

結婚当初から寝室事情に変化はありましたか?

結婚当初から変わっていない 54%結婚当初から変わった 46%

結婚からどれくらい経過しているかにもよりますが、やはり2組に1組は何らかの事情により寝室事情に変化があったようです。

変化をもたらした原因については「子どもが生まれてから」が31.2%、「子どもが大きくなってから」が26.8%となっており、やはり予想通り、子どもが原因になっていることが多いことが分かりました。

「子どもが生まれてから」については、「夜泣きが激しいから」「夜中に授乳があるから」という理由が多くなっています。夜中の子どもの世話による騒がしさがパートナーの睡眠を阻害してしまうという妻の気遣いが、夫婦別々の部屋で寝るなどの変化をもたらしたようです。

また、「子どもが大きくなってから」については、「子どもの成長とともに、生活リズムが変化したから」「夫と子どもの生活時間が違うから」という理由があげられています。

中学・高校になると部活動などで朝早く起床し活動することが多くなる子どもと、残業などで遅く帰宅し、朝は少し余裕がある夫の生活リズムの違いが寝室事情に変化をもたらすようです。

夫婦でこんなに違う寝室ストレス

では、夫婦同室で寝る、一緒の布団で寝ている夫婦は日頃どれくらいストレスを感じているのでしょうか。

夫婦で一緒に寝ることによってストレスを感じますか?

<男性>
1位:あまりストレスを感じることはない 40.4%
2位:ストレスを感じることは全くない 24.5%
3位:たまにストレスを感じることがある 22.3%

<女性>
1位:たまにストレスを感じることがある 30.8%
2位:ときどきストレスを感じることがある 26.4%
3位:あまりストレスを感じることはない 20.9%

女性は「よくストレスを感じる」「ときどきストレスを感じる」「たまにストレスを感じる」など何らかのストレスを感じている人が62.7%と多く、男性で何らかのストレスを感じているのは35.1%にとどまっています。

さらに男性は、「あまりストレスを感じない」「ストレスを感じることはまったくない」など、ストレスを感じていない人は全体の64.9%となっており、寝室におけるストレスは男女により大きな違いがあることが分かりました。

ストレスの感じ方にも男女間で大きな違いが!

では、夫婦は寝室でどのようなストレスを感じているのでしょうか。

どのようなことにストレスを感じますか?

<男性>
1位:ケンカした時に気まずい 36.4%
2位:いびきがうるさい 33.3%
3位:就寝時間や起床時間の違い 27.3%
4位:冷暖房の快適温度が合わない 18.2%
5位:寝相が悪い 12.1%

<女性>
1位:いびきがうるさい 56.1%
2位:冷暖房の快適温度が合わない 35.1%
3位:就寝時間や起床時間の違い 31.6%
4位:においが気になる 24.6%
5位:ケンカした時に気まずい 17.5%
5位:寝相が悪い 17.5%

男性が感じるストレス1位が「ケンカした時に気まずい」であるが、女性は意外に5位と低く、男性は女性よりケンカによりストレスを感じやすいことが分かります。

激しいケンカをした夜は気まずさゆえに一緒に寝たくないと思う夫に対し、ケンカを何とも思わずいつも通り平気で寝られる妻との間には温度差があるようです。

気になるのは、女性が感じるストレス1位の「いびきがうるさい」が56.1%と高く、4位にランクインした「においが気になる」と共に、夫の身体的変化によるストレスです。

歳をとることによりいびきが大きくなり回数も増え、加齢臭などのにおいも強くなっていきます。女性はそういったところに敏感であり、ストレスを感じやすいようです。

どうしている?ストレス対策

最後に気になるのが、夫婦寝室が一緒の場合、夫婦はどのようにしてストレス対策をしているのか、ということ。

男性は「お酒を飲む」「我慢するのみ」「耐える」といった回答が多い中、女性は「枕、布団は分けて、こまめに消臭」「寝ているときに蹴飛ばしてストレス発散」「軽く蹴飛ばしていびきを止める」「リビングに移動して1人で寝る」という回答が多く見受けられました。

男性がひたすら我慢して耐えている中、女性は具体的な行動に移しストレスを発散している人が多いようです。

まとめ

このように、寝室事情に変化をもたらす原因が「子ども」であることが分かりましたが、それは「子どもが幼い時は親子一緒に寝る」といった、子どもが中心の日本ならではの風習が関連しているとも言えます。

しかし寝室事情に変化をもたらす原因はそればかりとは言えず、夫婦お互いが抱えるストレスも関係していることが分かりました。

いびきやにおい、冷暖房の設定温度などそれ自体は小さなことかもしれませんが、毎日のこととなるとその小さなストレスが次第に大きくなるのも分かる気がします。

住宅事情により、別々の部屋で寝たくても寝られない夫婦もあり、そういう場合は仕方なく同室で寝ることになるでしょうが、快適な睡眠は人間にとって不可欠であり重要です。

夫婦お互いが気遣い、場合によってはしっかり話し合うことによって改善策を見つけ、快適な睡眠が保持できるような寝室づくりができるといいですね。

いつしか寝室ストレスがなくなることをお祈りいたしております。

<参照>SUUMOジャーナル「夫婦の暮らし方調査[3] 夫婦一緒に寝るのは幸せ?それともストレス?」