米国ニュージャージー州に住む8才の男児が、窒息しかけた生後11カ月の弟を緊急救命法で救い、警察から表彰された。

25セント硬貨を飲み込んだ弟

米国ニュージャージー州インディペンデンス郡区に住むSterling Blake君(8才)は8月2日のその日、生後1年10カ月になる弟Grainger君と自宅で遊んでいた。

「そうしたら、何かを掴んで口に入れたんだ。きっと25セント硬貨だと思う。飲み込もうとしたけどできなくて、途中で喉に詰まらせたんだ」Sterling君は海外メディアの取材にこう答えている。

2日前に教わっていた救命法

Sterling君は、ちょうど2日前、父親のBenさんからハイムリック法という救命法を教わっていた。

このハイムリック法は、異物を喉に詰まらせて窒息しかけた患者を救う応急処置で、「腹部突き上げ法」とも呼ばれる。救助者が患者の後ろから患者の腹部に手を当て、突き上げるようにして横隔膜を圧迫するというやり方だ。これと併せて、背中を叩打して患者に咳をさせることも推奨されている。

ハイムリック法/Wikipedia

「赤ちゃんが喉に何かを詰まらせたとき、どうすればいいかをお父さんが教えてくれたんだ」とSterling君は言う。

「コインを飲んだ弟は窒息しそうだった。それで僕は、教わったようにやって背中をドンドン叩いた。弟はコインを吐き出して、すぐに泣き出した」

父親のBenさんはイラク戦争の経験がある海兵隊員で、生後1年10カ月の弟が喉に何かを詰まらせた時の様子の変化や、その際の対処法を教えていたという。

警察から表彰

8月25日、地元の警察署は、弟の命を救ったStarling君を表彰した。

(*ヒーロー* Sterling Blake君(8才)は2017年8月2日、生後22カ月の弟Grainger君が不明の物体で喉を詰まらせているのを発見した。彼は即座に事態を把握し、父親に教わっていたハイムリック法を実施。その結果、Grainger君の喉に詰まっていた25セント硬貨が除去され、弟は自力での呼吸が可能になった。瞬時の判断と適切な行動で弟の命を救ったSterling君をここに表彰する。よくやった!)

 

「小さい子供にも救命法を教えた方がいい」

「今回のことは、多くの親たちにとって参考になることだと思います」母親のEssenceさんは海外メディアにこう語った。「小さい子供にも救命法を教えた方がいい」と。

「子供は説明など聞いていないように見えても、実は聞いています。Sterlingは8才で、今度のクリスマスには9才になりますが、教えた救命法をしっかり理解していて、その通りにやったんです」

警察に表彰されたSterling君の態度は謙虚で、「ちょっと肩をすくめて、大したことはしてないよ」と言っているそうだ。

「弟が窒息しそうだったから、何も考えないで、反射的に(ハイムリック法を)やってただけだよ」とメディアの取材に答えている。