「萬田うどん」(980円)は、ゴボウ天やヤマイモ、肉、卵黄と豪華な具材をトッピング

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北九州市小倉南区の「津田屋官兵衛」を総本家とする「豊前裏打会(ぶぜんうらうちかい)」。細めながらもっちりでひきがある麺と厳選素材でとる上品で風味豊かなダシが、うどんファンに支持されている。その流派の志を受け継いで2017年6月19日にオープンしたのが、「豊前裏打会 萬田うどん」(福岡市中央区薬院)だ。

【写真を見る】「アボカドわざび(冷)」(800円)ほか、九州産厳選食材を使った多彩なうどんが楽しめる

■ コシ強で風味豊かな伝統のうどんを毎日届く旬の食材とともに味わう

メニューは「かけうどん」(400円)を筆頭に、ぶっかけや釜揚げほか温冷で多彩なうどんがそろう。屋号がメニュー名の「萬田うどん」(980円)は、丼をはみ出るぐらい大きなゴボウ天やヤマイモ、肉、卵黄と、豪華に具材をトッピング。昆布とカツオでダシをとった風味豊かな温かいツユでいただく。

九州産の厳選食材は、主に福岡市中央区白金にある青果店「八百将(やおまさ)」から毎日仕入れている。通年で注文可能な「アボカドわさび(冷)」(800円)は、うどんの温かいダシに一日漬け込んだアボカドを冷たいダシとワサビでいただくさっぱり味。半日以上熟成させた黄金色で半透明の麺は、強いコシと喉越しを堪能できる。

■ 「津田屋官兵衛」の志を受け継ぐ若き職人とともに新しい味を追求

厨房を任されているのは田中悠介さん。料理人になって間もないころに出会った「豊前裏打会」のコシがある麺に感動し、「いつか自分でもこのような麺を作りたい」と「津田屋官兵衛」で修行を積んでこの店にやってきた。うどんへの熱い思いは、今でも作業着にしているという修行時代のTシャツからひしひしと伝わってくる。

スタッフ全員で考案するという“季節限定うどん”も見逃せない。8月28日(月)からは「納豆とろろ冷かけうどん」が20食限定で登場(800円・終了時期未定)。今後も、旬の食材を使った創作うどんを企画中だ。

■ テラスを併設するオシャレな店内の使い方は自由自在

女子受けしそうな白を基調としたオシャレな店内には、一人用のカウンターやテーブル席を配置。

また、「萬田テラス」という名のカフェスペースを併設しており、テラスでお酒を楽しんだ後に店内で〆のうどんを注文するといった楽しみ方もできる。

ほんのりワサビで風味付けしたご飯をジューシーな揚げで包む「南関あげのいなり」(2個・200円)などのご飯メニューやうどんにのせるトッピング、旬の素材を揚げたてで楽しめる「野菜天盛り合わせ」(600円)などの天ぷら、おつまみやアルコールなどサイドメニューも充実している。ランチやディナー、カフェやバーなど多彩な使い方ができる新しいうどん店で、お気に入りの一杯を見つけよう。

【九州ウォーカー編集部/文=西田武史(シーアール)、撮影=菅祐介】