【連載】vistlip海の主観的音楽考察論。『マイケル・リー・ファーキンス』

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皆さま、そしてBARKS編集長様、このたびまた新たに連載を始めさせて頂く事になりましたvistlipというバンドでギターを弾いております海と申します。宜しくお願い致します。

「裏側の観え方」という連載も先月始まってまして、並行して更新していければなあと思ってます。というか二つ連載やってる方って今までいるんですかね。いいんですかねこれ。編集長に良いって言ってもらえてるみたいだしいいのかな。そう。こっちの連載では何をやるかと言うと…編集長の勧めてくれたCDを聞いてレビュー?感想?をコラムにしていきますといった内容になります。評論なんて偉そうなもんでは無いです。個人的な感想をつらつら書き綴っていくつもりなので構えず読んでほしいです。

僕は音楽的教養がすごいあるわけでもないし音楽評論家なわけでもないです。でも音楽が好きです。自分では所謂ビジュアル系と言われるバンドをやっていますが、それに限らず割と色んな物を聴きます。バンドやってたり音楽を仕事にしてる人ってあまりCDを買わなくなるとかって耳にした事があるんですが、僕は毎月そこそこCDも買うしライブも観に行きます。いつもなんかしら新しいアーティストを知りたいなーと思ってます。

ギターを始める前、バンドを始める前の完全なリスナーだった頃からあんまり変わってないんだろうなと思ってます。でもだからこそ偏りもあるし知るきっかけの無かったものもあるし。時代のメインストリームになった物、それこそギタリストならこれは誰でも聴いた事があると言われる様なアーティストのCDも聴いた事が無かったりもします。好きな系統のマニアックなとこは知ってるんだけどね…。

なのでより色々な音楽に触れるきっかけを作って貰えるんではないかと期待しつつ、これを読んだ方の色んな音楽に触れるきっかけになれればいいなあとも思ってます。全く知識が及んで無い部分も多々出てくると思うので、よく知ってる方からすると見当違いな発言もあるかもしれないですが多めに見てももらえると有難いです。

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と言う事で編集長に届けて頂いた記念すべき一枚目、マイケル・リー・ファーキンス『マイケル・リー・ファーキンス』。

■編集長よりコメント
世に素晴らしい作品はゴマンとありますし、名作であれば出会える機会はいくらでもあるでしょうから、私からは“一聴の価値のある作品なんだけど、出会うきっかけがなさそうな名盤”を紹介します。
まずは、プロ・ギタリストであれば一度聴いておいて欲しいマイケル・リー・ファーキンスのデビュー作『マイケル・リー・ファーキンス』(1990年発売)です。テクニックもさることながら、サウンドメイク、インスト楽器としての表現力、そして何より誰にも似ていない個性を持つという点において、たくさんのヒントが得られる作品だと思っています。ちなみに、左手のチョーキング/ビブラートはほとんど使われていません。フローティングされたシンクロナイズド・トレモロが多用されています。――BARKS編集長 烏丸哲也

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ギタリストのインストアルバムですね。恥ずかしながらMichael Lee Firkins、僕は知らなかったです。元々洋楽はあんまり通ってきてないのと所謂ギターヒーローと言われるタイプのギタリストやテクニカルなギタリストを好きになった事があまり無く、ギタリストのインストアルバムを聴こうとした事が無かったので一枚目からなかなかの守備範囲外から来たな、と。とりあえずまずは一度通して聞いてみよう。

アメリカンな空気感のハードロックな感じだな、と一曲目の始まりでは感じたんですが、なんか聞く前に想像してた感じとは一曲目からだいぶ違う。そして当たり前だけど上手い。でも早弾きとかも当然出てくるには出てくるんだけど、テクニックを前面に押し出したプレイではなくてさらっと凄いテクニックを入れつつ何よりギターが“歌ってる”という印象。その歌ってるギターが随所に入ってくるから、曲が凄いドラマチックなんだけどスケール感が凄いちょうど良くて聞き飽きる事も聴き疲れる事もなく一枚聴き終わりました。なんか通して聞いた勝手なイメージとしては90年代くらいの時代背景の映画を見てる様な印象を受けました。時間帯的には夜かなあ。いや、まあ90年代映画って言っても色々あるけど。でも聴いたら言ってる事は分かってもらえると思うんだけどなあ。

個人的には3曲目「Runaway Train」、7曲目「Rain In The Tunnel」が凄い好きです。あとは所々早過ぎるとかそういうのではなく、どうやって弾いてるの?ってフレーズが出て来てたのでちょっと実際に弾いてる動画とかDVDとか無いか探したいな…エフェクターなのかな…。何より歪みとクリーンでそこまで特殊な音色も使わないでここまでギターで表現出来るのか、と思いました。音、特にミックス的な部分かな…さすがに古さを感じる部分はあるものの古臭い感じは全然しなかったです。20年以上前のアルバムでこれは凄いな…。

以前友人に聴かされた所謂早弾きがメインなギターインストは「うわーすげえ…でも好きでは無いかな、好んでは聴かないなあ…」という印象だったのでギタリストのインストアルバムの印象がかなり変わりました。聴いてて凄い楽しかったです。