28日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の天安市に新たに開校する小学校に子どもを通わせる予定の保護者らが、やはり同校には子どもを通わせられないと訴えデモを始めた。資料写真。

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2017年8月28日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の天安(チョナン)市に新たに開校する小学校に子どもを通わせる予定の保護者らが、やはり同校には子どもを通わせられないと訴えデモを始めた。開校が9月1日に迫っているにもかかわらず、いまだに学校施設が建設中のためだ。

28日、同校開校に合わせ近くの学校から転校予定の子どもの保護者450人余りのうち300人余りが、「登校撤回書」を教育当局に届け出るとともに、学校前でデモを行った。転校を控えた1年の児童の父親(42)は、「教育当局は教室だけただぽつんと造っておいて、開校を無理に強行しようとしている。子どもたちの安全を考えると、とても転校させられない」と訴えた。

同校は開校を4日後に控えているが、グラウンドには今も建設重機や作業員らが行き交い、あちこちに資材が積まれたままになっている。また、校外のスクールゾーンはいまだ未整備で、安全な通学は困難な状況だ。ほぼ完成しているようにも見える校舎も、実は24日の集中豪雨で室内に水漏れが発生しており、さらにこの大雨で工事現場の土砂が近くの川に流れ出る被害もあった。

教室に関しては有害環境物質の検査もできておらず、都市ガスの配管工事も済んでいないため、現状では集団給食の実施も困難だという。

工事の遅れの原因は、学校敷地をめぐって元の土地所有者が絡んだ訴訟が行われ、教育当局の対応が後手に回ったことだ。訴えを受け、イム・ワンムク天安教育支援庁教育長は「保護者の皆さんが非常に心配しているため、29日午後に施設職員らと最終協議を行い開校するかどうかを決定する」との方針を示した。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「人が優先だ!開校を遅らせても安全な学校を造って」「いまだに『協議して開校するか決める』なんて、あきれた回答」「子どもの立場になって考える教育機関になってほしい」「これ、学校じゃなくて工事現場でしょ。ひど過ぎる」「第2のセウォル号を造るのはやめて。ちゃんと頑丈な建物に入学させてあげて」など、抗議する保護者たちに同調するコメントが多数寄せられている。

また、「情けない」「悲しいかな、これが僕らの現実」「実に後進国らしい話だ」「これで子どもを通わせようなんて、完全に後進国の発想。韓国はまだまだだな」「韓国の教育の現実にはイライラする」と、韓国の教育行政の問題を指摘する声も目立った。(翻訳・編集/吉金)