BSジャパンで新時代劇がスタート 片岡愛之助、高橋光臣らが主演

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BSジャパンの「火曜ドラマ」枠にて、10月3日より『池波正太郎時代劇 光と影』(第一・第二火曜20:00〜20:54)がスタートすることがわかった。

2015年4月より、「松本清張ミステリー時代劇」「山本周五郎人情時代劇」「男と女のミステリー時代劇」「人形佐七捕物帳」「山本周五郎時代劇武士の魂」と、2クールごとに見ごたえのある時代劇作品を放送してきた同局の火曜夜。

第6弾となる今回は、時代小説の巨匠・池波正太郎の短編作品を映像化。彼の作品の中から、選りすぐりの短編12編を一話完結ドラマで放送。「人間とは善も悪も同居する矛盾が素晴らしい」という主題で、江戸時代に逞しく生きた侍や庶民の生活をダイナミックに描く。脚本には、映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』で日本アカデミー賞を受賞し、数々の映画、テレビドラマ、時代劇などに光燦然と輝く名脚本家・古田求が参加している。

第1話「運の矢」の主人公、信州真田家の勘定方・天野源助(片岡愛之助)は、生まれながらの小心者で、藩士のみならず城下の町民からも“武士にあるまじき腰抜け”と笑われていた。ただ一つの頼みは、幾度となく降りかかる悪運の矢から未来の女が守ってくれるという、幼き頃に聞いた雲水の予言だった。父・八太夫(岡本富士太)の勧めでさかえ(富山えり子)を妻に迎えた源助は、藩主・真田伊豆守信安から仕事ぶりを褒められるまでになる。ところが、最愛の妻・さかえが急死。絶望した源助は命を絶とうとするが失敗してしまう。その矢先、父が勘定方の森口に逆恨みの末、闇討ちされる。惨憺たる悪運に転げ堕ちていく源助の前に、一人の女(雛形あきこ) が現れる。すると彼の運気は好転していき、父の仇討ちが奇跡的に成功することで出世街道をまっしぐらに昇っていく。しかし、天命は皮肉にも、ラスト意外な運の矢を彼に射ることになるのであった……。

第2話「武家の恥」では、信州松代藩を藩主の寵愛を受けた国家老・原八郎五郎(谷口高史)が藩政を牛耳っており、原を快く思わない“お為派”と“原一派”とで勢力争いが勃発していた。そんな中、下級藩士・森万之助(高橋光臣)は、参勤交代で江戸へ行った際に遊女・おみの(池田愛)に一目惚れ。父と親しい江戸藩邸の留守居役・駒井理右衛門(山崎樹範)の力を借り、おみのが遊女であったことを恥じと思い、隠して祝言を挙げる。数年後、原が堂々と遊女を後妻に迎えたと聞いた万之助は、原にある同志的な思いを抱く。そんなある日、幼なじみの児嶋右平次(比留間由哲)から遊女を後妻に貰うなどの恥ずべき存在の原の暗殺を持ちかけられるが、自分の妻も同じだと、原を庇うのであったが……。

第3話以降も、筧利夫、でんでん、祐真キキ、望月歩など豪華俳優陣が出演する。

そして今回、第1話、第2話で主演を務める片岡と高橋からコメントが寄せられたので、以下にて紹介する。

<片岡愛之助>
今回の「運の矢」という話では、臆病者で頼りないものの、人間味あふれる、人間くさい男・天野源助を演じました。最初台本を読んだとき、この人どこへ行くのかな、と、源助がへなちょこすぎて驚きました。格好よく見えてはいけないですし、怖がりながら戦うというのは、普通の立ち回り以上にすごい労力で大変でした。このしんどさは久しぶりに思い出しました。不幸になったり、恥をかいたり、死にたくなったり、ロクなところがない男なんです。自分とは違う、こういう人もいるのか、という人生を歩ませていただけたのは楽しかったです。自分が源助なら、力強い武士となるため、とりあえず腕立て伏せと腹筋から始めようと思いますね(笑) さあ、天野源助という男がどんな一生を歩むのか、楽しみながら「え?そんなことが?」「それはないよ」と突っ込みながらご覧ください。今回のシリーズは、池波正太郎先生の時代劇としては珍しい短編で、長編とは全然タッチが違うので、皆さんのイメージとは違う面白さを感じていただける作品になっていると思います。地上波民放 では時代劇がほとんどなくなっている今、一人でも多くの人に時代劇の良さを感じていただきたいです。池波正太郎という方は、あぁこういうものも書かれるんだと、1話を見ていただいた以上は、12話全部ご覧いただきたいですね。

<高橋光臣>
池波正太郎先生の作品ということで、軽い気持ちでやれる作品ではないな、と身が引き締まる思いでした。森万之助は、人格自体が居合いっぽく、刀を抜かずして=刀の鞘の中で物事を解決するという精神を持っている人物だと感じています。冒頭で居合いの刀を抜くシーンがありますが、そこでの説得力があったうえでなお、抜かない・抜きたくない万之助、という部分での表現ができたらと思っています。この作品は、「武士としての恥」と「身分違いをつい隠そうとしてしまう利己的羞恥心」という、大きく「二つの恥」がテーマとしてあります。その二つの「恥」を噛み締めながら見ていただけたら面白いと思います。