8月12日に公開された「Hello in Elephant」は、世界で初となる"象語"翻訳サイト。

身近な猫や犬ならわかる。でも、なぜ動物園でしかほとんど見ない象?と思いつつも、自分の言葉を象語…つまり「パオーン」に変えてくれるというのだから、気になって仕方ない。

ということで、とりあえず使ってみました。

これがトップページ。「Speak Elephant」を選択すると、すぐに入力画面に切り替わります。英語の翻訳サイトとはワケが違うし、色々説明があるのかと思ったらすごくシンプル。

テキストだけでなく、絵文字でも対応してくれる様子。試しにリンゴをポチッ。

おお〜!

聞こえたのは「ポォオオ゛」という、本当にソレらしい声。なるほど、動物園のおやつの時間にこんな声を出していたら、「リンゴ!」「リンゴだ〜」と喜んでるってことか……。

この録音を携帯から流したら、反応してくれるってこと?動物園に行くときは、忘れずに試してみたいと思います。

そのほかにも、感情はもちろん、果物や動作の単語にも対応してくれました。想像以上にバリエーションが多くてびっくり。基本的なことは、ほぼ翻訳できそうです。

入力じゃなくても、マイクボタンを押して話せば、声を聞き取って象語に変えてくれる機能まで。

鳴き声は100%本物のアフリカゾウ

このサイトを立ち上げた、Elephant VoicesのチームとJoyce Poole博士は、象の感情や鳴き声を40年以上も研究してきたそうです。翻訳され聞こえてくるのは、彼らが特別な録音機をつくって、実際にケニアでアフリカゾウの鳴き声を録音をしてきたもの。これだけのレパートリーを、録音してくるだけでも大変でしょうに…。

彼らによると、象はもっとも感受性や表現が豊かな動物の一種。死を悔やんで儀式をするのは、<人間・ネアンデルタール人・象>だけと言われているそうです。

鳴き声だけでなく、鼻の上下運動もそれぞれ違い、本当に忠実に再現されているからスゴイ。

「象の命を、守ってください」

実はこのサイトがオープンした8月12日は、「世界象の日」でした。絶滅の危機にある象の現状と保護を訴える目的で、2012年に制定されたもの。Elephant VoicesのチームとJoyce Poole博士も、「いま危機的状況にある、象たちの声に耳を傾けてほしい」という思いを込めて、この翻訳サイトをつくったのです。

彼らによると、違法な密猟者により1日70頭近い野生の象が殺されているそう。20世紀初頭には1,000万頭以上生息していたアフリカゾウが、現在ではおよそ40万頭にまで減っています。このままでは、2025年には19万頭程度になってしまうとか。

トップページにある<Donate now>をクリックすると、生息地の保護や密猟防止の活動、孤立してしまった赤ちゃん象の救出活動などに、約300円から寄付金を送れるようになっています。

象は、悲しんだり苦しんだりしていると、「鼻を激しく動かして、もがくように鳴く」ということが、翻訳をしてわかりました。

彼らが1番聞いて欲しいのは、この声なのかもしれませんね。

【Hello in Elephantを試してみる】

Licensed material used with permission by The David Sheldrick Wildlife Trust & ElephantVoices