インド・ニューデリーで、施しを受ける牛を連れたヒンズー教修行者(2017年8月2日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】インド東部の西ベンガル(West Bengal)州で27日、牛を運んでいたイスラム教徒2人がヒンズー教徒の集団に暴行されて死亡する事件が発生した。警察当局が明らかにした。インドでは、神聖視する牛を守るという名目で、ヒンズー教徒によるリンチ事件が相次いでいる。

 事件はバングラデシュとの国境近くの村で発生。警察によると村人らが道をふさいで牛を運んでいたトラックを停止させ、乗っていた2人のイスラム教徒の男性を引きずり下ろし、暴行した。トラックの運転手は難を逃れたという。

 殺人の動機が宗教的なものなのか、それとも殺害された2人が牛を不当に扱ったとの疑いによるものなのかは不明。

 警察は現在、暴行事件について捜査すると共に、イスラム教徒らが合法的に牛を購入したのか、違法な密輸に関わっていたのかについても調べている。

 インドでは多くの州で牛肉の所持や消費が禁止され、法を犯した場合には終身刑が科される州もあるが、西ベンガル州では牛の食肉処理が認められている。

 インドでは今年に入り、自警団による殺人が相次いで動揺が広がっており、特に牛の食肉処理や牛肉の消費を疑われたイスラム教徒がターゲットになっている。
【翻訳編集】AFPBB News