AmazonやFacebookなど、インターネット上にはユーザーにオススメコンテンツを表示する「レコメンド機能」が存在します。インターネット上でのユーザーの行動をトラッキングしてオススメコンテンツを自動生成するので、いつもなら見かけないような思いがけないコンテンツに出会うきっかけになることもありますが、ところかまわずいろんなものをオススメしてくるため時にはうっとうしく感じることもあります。そんなレコメンド機能がもしも現実世界にあったとしたら、を再現するアートプロジェクトが「Signs of the Times」です。

Scott and Ben - Signs of the Times (2017)

http://scottandbenorbenandscott.com/#/signs-of-the-times/

An art project forces people to consider online recommendations in the real world - The Verge

https://www.theverge.com/2017/8/27/16210994/sign-of-the-times-scott-kelly-ben-polkinghorne-online-recommendations-art

「Signs of the Times」は、ロンドンに拠点を置くアーティストのスコット・ケリーさんとベン・ポルキンホーンさんによるアートプロジェクト。2人はニュージーランドの美麗な景色にレコメンド機能が表示しそうなカンバンを追加して写真を撮影することで、インターネット上のレコメンド機能がユーザーにとってどのように見えているのかを訴えかけています。

ニュージーランドの美麗な風景と一緒に設置されているカンバン上には「この場所を好きな人は以下のような場所が好きです」という文章と共に、似たような山の風景が紹介されています。せっかくの美麗な風景を楽しんでいる最中に「ここもオススメ」と言われても……という気はします。



海でもビーチや滝などの似たような風景を推奨。



カラフルな花の写真に対してオススメされているのは、花や鳥の写真。レコメンド機能でありがちな「なぜこれがオススメされているんだ……?」を忠実に再現しているわけです。



滑り台の前には、似たような形状のジェットコースターの写真と一緒にマクドナルドのカンバンの写真が並んでおり、よりミステリアスなオススメコンテンツになっています。



なお、Signs of the Timesを企画したケリーさんとポルキンホーンさんは、海外ニュースメディアのThe Vergeに対して「インターネットユーザーとしては、レコメンド機能がどれほど普及したかに気付き始めたためプロジェクトをスタートした」と語っています。