8月28日(月)の「プロフェッショナル 仕事の流儀」で取り上げるのは、生花店を営む東信氏/(C)NHK

写真拡大

NHK総合にて8月28日(月)夜10時25分より、「プロフェッショナル 仕事の流儀」が放送される。WEBサイト「ザテレビジョン」が一足先に視聴し、見どころを紹介する。

【写真を見る】東氏が生み出す“究極の花束”/(C)NHK

今回密着するのは、生花店の店主・東信氏。これを単に「お花屋さんの仕事が題材か…」と思って視聴すると、いきなり度肝を抜かれる。

「店内」として映し出されるのは、まだ何も生けられていない、大きな試験管さながらの花瓶と、広々とした作業台。そして、そこに立つ白衣風の作業着を着た東氏。生花店というより、何かの実験室という様子なのだ。

東氏は、東京・青山の住宅街にある生花店の店主。個人からも高級ブランドからも発注が絶えない、“究極の花束”作りに日々挑んでいる。

同氏は顧客から注文を受けて初めてイメージを練り、それから花を仕入れて制作を始めるという、完全オーダーメードにこだわっている。店舗に花の在庫が置かれていないのは、そのためだ。

外光を遮り、温度や湿度を徹底管理した地下の店で、花の美しさと向き合い続ける同氏の姿を見詰めるのが今回の大筋。

だが、東氏の日常は決して“きれい”にはいかない。

ことし4月、銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」の開業に合わせて巨大なオブジェの製作を依頼された東氏は、精魂を込めてクライアントの期待通りのものを作っていく。

そこには「決して花の命を無駄にしない」という東氏の信念があった。しかし、完成直前になって、依頼主の空間デザイナーから「イメージ」の変更を伝えられる。

さらに、故・蜷川幸雄氏の一周忌に際しても、東氏のもとにオファーがくる。さっそく祭壇を飾るシャクヤクの準備を始めるが、ここにも試練が待ち受けていた。

真っ白な大輪が美しいシャクヤクは、咲き始めたら一気に開花し、そして朽ちていく。式の4日前につぼみの状態で仕入れたシャクヤクを、当日咲かせようというのだ。

ところが、天候の急変に左右され、調整は難航。冷蔵庫に入れて開花を止めたり、ストーブをたいて開花を促したりするも、東氏の表情は固い。前日には手を合わせて祈る姿も見られた。

果たして当日、300本のシャクヤクはどうなっているのか…はお楽しみに。

サブタイトルは「命の花、心で生かす〜生花店主・東信〜」。花を「物」としては売らない東氏。切ることで一度その「命」を奪ってしまった花を、一度見たら忘れられない花束にして、どう人の心に「咲かせる」のか。

「命の花、心で生かす」には、美を追求するアーティストであり、命を扱う研究者でもある彼の、そんなテーマが込められている。