25日、韓国でマンション警備員の劣悪な勤務環境が社会問題化する中、あるマンションの貼り紙がネットユーザーに感動を与えている。写真はソウル。

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2017年8月25日、韓国でマンション警備員の劣悪な勤務環境が社会問題化する中、あるマンションの貼り紙がネットユーザーに感動を与えている。韓国・ハンギョレ新聞が伝えた。

最近、ソウル中心部、江南(カンナム)区のマンションに勤務する警備員が、非人間的な環境下で労働を強いられていた事実が報道され、大きな問題となっていた。この警備員は、狭いトイレで炊事をし、仮眠程度の休憩を取るだけで24時間交代勤務をしていたという。

そうした中、今月18日、ソウル九老(クロ)区のあるマンションに、共同住宅代表会会長名義で「良心契約書 人として当然持つべき正しく優しい心」と題する文書が掲示された。これには、「住民の皆さんに申し上げる」との書き出しで、「いつも警備・美化、最低賃金の引き上げのニュースで話題になるのは、あらゆる方法で警備員を解雇したり、休憩時間を増やしたりして賃金の引き上げをしないようにするマンションが多いというニュース」だが、「そうしたニュースに出てくる破廉恥なマンションにはなるまい」との呼び掛けが書かれている。

また、「2018年1月にも、(警備員に対して)現在のように休憩時間を凍結し雇用を保障しつつ、(韓国で引き上げられる予定の)最低賃金を適用するよう議決していきたい」と明らかにし、「皆さんからも喜んで拍手をもらえるものと信じて疑わない」と入居者の同意を求める内容だ。

この掲示文に、韓国のネットユーザーからは「素晴らしい」「応援します」「江南より経済的に豊かな地区ではないはずなのに、共生精神は比較にならないほど高いね」などの称賛コメントが相次いで寄せられている。

また、「ごみの分別には誰よりも苦労し、いつも宅配便を預かってくれ、花壇の整備や掃除までしてくれる警備員さんたち。せめて良心契約くらいはしないとね」と、警備員の仕事の大変さを指摘したコメントも。

さらに、「江南のマンションも少しは見習え」「他のマンションにもつながってほしい」と願う声も上がり、韓国全体に向けて「こういうことが称賛すべきことではなく、当たり前に起こる大韓民国にならなければならない」と訴えるユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)