人気の”ひふみん”がおかしなことに(将棋連盟HPより)

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 前人未到の29連勝を達成した藤井聡太四段(15)がメディアの大きな注目を集め、にわかに活気づいている将棋界。だが、アクセス数が急増しているはずの将棋連盟の公式ホームページ(以下、HP)が「おかしい」のである。

「Satoshifutoshi Fujii 4-dan」

 これは将棋連盟HP内にある「棋士データベース」の英語版に出てくる、ある棋士の名前だ。「さとしふとし」という妙な名前と一緒に掲載されている写真は、誰あろう藤井四段である。まさか「聡太(そうた)」を「聡(さとし)太(ふとし)」と連盟の公式英語版HPが“誤訳”するとは──。実はこの英語版HP、探してみると他にも笑える間違いが次々と見つかるのである。

◆名人=エキスパート?

 連盟の公式HPはイベントや対局結果などの情報が日々、更新されていく。そのHPの右上にあるのが「言語設定」の欄だ。英語、スペイン語、フランス語、中国語から、なぜかベトナム語、モンゴル語まで、12か国語から表記が選べる。そこで「英語」を選択すると、冒頭のような珍妙な表記に行き当たるのだ。

 たとえば佐藤天彦・名人(29)は、「Sato Ten彦」となぜか漢字交じり。名人はプロ棋士の頂点たる存在だが、失礼にはあたらないのか……。ちなみに「天彦」は、正しくは「あまひこ」と読む。「名人」というタイトルも、専門家、熟練者といった意味合いの「Expert」と訳されていて、なんだかしっくりこない。

 さらに妙なのは棋界最高位に位置づけられる「竜王」である。渡辺明・竜王(33)を見ると「Dragon King」と紹介されている。強そうといえば強そうだが、そもそも“成り飛車”の竜王に「ドラゴン」の意味はない。棋戦の主催スポンサーから文句が来ないか心配だ。

 段位の呼称も、なぜかバラバラ。九段は「Kudan」、八段は「8th Dan」、七段は「Seven-stage」、六段は「6th dan」、五段は「Fifth rank」、四段は「4 -dan」となっている。英語しか読めない人には、序列であることさえ伝わらなそうだ。

 さらに藤井四段が更新する前の「最年少プロ棋士」記録保持者で、独特なキャラと「ひふみん」のニックネームですっかり人気者となった加藤一二三九段(77)はなんと、「Kato,one hundred twenty-three Kudan」と表記されている。「一二三」という珍しい名前を数字の「123」と“直訳”してしまっているのである。まさにケタ違いの高段者だ。

※週刊ポスト2017年9月8日号