最近やっと定着してきた「リケジョ(理系女子)」。だけど世界的に見ても数少なく、その稀な存在から、よく漫画やドラマのテーマとして扱われることも。だけど、なぜか決まって「おしゃれは二の次」や「暗そう…」といった、ステレオタイプが付いて回る状態。

リケジョはもっとイノベーティブな女性たちである!あくまで私の印象ですが、内に秘めた才能があまり全面に出ておらず、世間からこうした偏見がなぜ消えないのだろうかという疑問が残って仕方がないのです。

でもこれ、現実社会の中には根強くあるようで…。

性別表記が「女性」だと
評価されない事実

2016年に話題になった一例で、ソフトウェア開発の共有ウェブサービス「GitHub」によるこんな研究結果があります。自分の制作したコードを同サービス上でシェアできるのですが、登録者数とシェアされたコードを元に男女に分けて比較を実施。

GitHubでの登録者数とそのデータからの実験で、女性コーダーが制作したコード内容が良いと答えたのは78.4%(男性は74.6%)ですが、登録者プロフィールに「女性」と書かれたところで同じコード内容なのに、評判良いと答えたのが62.5%までに下がってしまうという事がわかりました。

あくまでもGitHub内での調査であり、また、未だに査読されていない研究結果でもありますが…。

女性コーダーたちもいわゆる技術系のリケジョ。一例としてみても、男性社会の中で同等な仕事をしているのにも関わらず、「女性」と書かれただけで、なぜこんなにも高評価の割合が下がってしまうのでしょうか?

仕事のデキる女性は「キツそう」?

過去にも「ハイディ・ハワード実験」という事例があり、一時期話題となりました。実験内容をざっくりと説明します。

とある起業家の成功事例をコロンビア・ビジネス・スクールの学生たちに読ませました。読む文章と内容は全く同じでしたが、主人公の名前だけをはハワード(男性名)とハイディ(女性名)の2種類に分けたのです。

すると、ハワードについて読んだ学生たちは「一緒に仕事してみたい人」や「引っ張ってくれそう」と好印象だったものの、ハイディについて読んだ学生たちは「一緒に働きたくない」や「性格キツそう」などといったネガティブな印象という結果に。ちなみにこのサクセスストーリーの主人公は、言うまでもなく女性のハイディ。

このように、女性が働いて成功するという事柄は、どんな業界や業種でも敬遠されがちだったり、または、その先入観が現実として未だに残っているという事がわかります。特に“バリキャリ”な女性たちは、一度は似たような経験はあるのではないでしょうか。

理系業界だけの問題ではない

どこか仕事のデキる女性に対してネガティブな印象を持ってしまう、これが事実としてある。女性コーダーの書いたコードの支持率が一気に15%ほど下がってしまうのには「女が作ったのだから…」という、うがった見方がそこにあったからなんじゃないでしょうか。

特殊で専門的な技術、腕、そして知識が必要不可欠な理系の業界において、リケジョも技術発展に必要な科学者であり、研究者であり、技術者なわけです。日々実験や計算やコーディングに奮闘しているのに、男性と同じように評価されないとはいかがなものか。

考えてみれば、化学や物理学でノーベル賞を受賞した女性研究者は、多くはありません(むしろレア)。まさか、職場で正当な評価がされていない…とは、いち女性としても考えたくはないハナシですけど。

Reference:Quartz,leadershippsychologyinstitute,Catalyst