Q&AサイトのYahoo!知恵袋に、こんな質問が寄せられていました。質問者のsldkgegsさんは転職を経験した人に対し、「新卒で入社した会社を入社何年目で辞めて転職しましたか?」と訊いています。

あわせて「前の会社を辞めて別の会社に移った理由は何ですか?」とも尋ねています。これに回答者のcyomon_tamayaさんから「2年目終了後に公務員から商社へ転職」というコメントがあり、質問者さんが食いつく場面がありました。(ライター:Makiko.N)

元々滑り止めだったが「チャンスが巡ってきた」

ある種の人には理解できないかもしれませんが、滅多なことでは解雇や降格のない公務員人気は非常に根強いのが事実。先日のキャリコネニュースにも「大学1〜2年生の就職希望1位は地方公務員」という記事がありました。しかしこの回答者さんは、

「元々、公務員は滑り止めだった」
「給料が安かった」
「同窓会で仲間に哀れまれて、プライドが傷ついた」
「チャンスが巡ってきた」

という理由から、せっかく手に入れた公務員の職を辞して、民間企業の商社に転職したのだそうです。納税者としては公務員が滑り止めという発言はちょっと複雑ですが、内心の自由までは侵すことはできません。

公務員を辞める人なんて結構いる、というコメントに「すごく安定してるイメージがあるのにですか」と驚く質問者さん。これに回答者さんは、こう明かしています。

「(就活時には)無職or公務員or希望していない民間企業の選択肢しかありませんでしたから。2年後、チャンスがあったので、退職し、転職しただけです」
「バブル崩壊後の就活組は、今と比較できないくらい厳しかったんですよ(笑)公務員になりたくないのに、公務員をやっている人なんて、沢山いますよ」

求人倍率はバブル超え「千載一遇のチャンス」

「同窓会で仲間に哀れまれて」というのは、給与面で納得が行かなかったのでしょうか。回答者さんが書いているように、民間の仕事があまりない地方では、公務員の給与も相対的に手厚く感じられるでしょう。

しかし「売り手市場」で給与待遇がどんどん上がっている都市部の民間企業と比べれば、大きな格差を感じても仕方ありません。

今年の4月には求人倍率が1.48倍と、バブル期のピーク(1990年7月)を上回りました。入社を望まない企業――もしかしてブラック企業?――への入社を回避するためにとりあえず公務員になった回答者さんから見れば、千載一遇のチャンスとなったわけです。

転職の理由として「チャンスが巡ってきた」とあるように、もともと解雇されない安定性さえあればいいと考えていたわけではなく、自分が希望する仕事に就いて生き生きと挑戦的な働き方をしたかったのでしょう。

「公務員を辞めれば良いだけですからね」という振り切った言葉が印象的。好景気ならチャンスも多いだろうという、楽観的で前向きな気持ちの表れのように見えます。