守備でも懸命にボールを追いかけて、自軍のチャンスへと繋げていた柴崎。あとは味方が決定機を決めてくれれば…。 (C) Getty Images

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 現地時間8月27日、マドリードのコリセウム・アルフォンソ・ペレスにてリーガ・エスパニョーラ2節のヘタフェ対セビージャが行なわれた。
 
 前節のビルバオ戦で念願の1部デビューを飾ったヘタフェの柴崎岳。この試合では4-4-2の2トップの一角として2試合連続の先発出場を果たした。
 
 開幕戦でドロースタートとなった両クラブによる一戦は、立ち上がりから昇格組のヘタフェが、持ち前のハードワークでセビージャの素早いパスワークを封じ、カウンターからチャンスを伺う展開で進行した。
 
 その中で柴崎はプレスバックをきちんとこなしながら、攻撃ではカウンターの起点となる。17分には、その柴崎のワンタッチの落としを受けたホルヘ・モリーナのスルーパスに抜け出したアマト・エヌディアイエが決定的なシュートを放った。
 
 30分以降、セビージャにボールを支配されたヘタフェだったが、柴崎もきちんと自陣にリトリートし、相手に決定的な場面を作らせず。逆に速攻から相手ゴールに迫るなど、試合の主導権を握りながらハーフタイムに突入した。
 
 スコアレスで迎えた後半も積極果敢なプレッシングを持続したヘタフェが主導権を握る。一方のセビージャはパスやトラップなどでミスを連発し、シュートすら打てない時間帯が続いた。
 
 チームの起点となった柴崎は、テネリフェ時代のチームメイトでもあるアマトと絡みながらチャンスを演出するも、パスを受けたセネガル人FWが精彩を欠いてゴールには繋げられなかった。
 
 スコアに動きが見られなかった試合は、セビージャが64分にルイス・ムリエルを、69分にパブロ・サラビアと攻撃的選手を矢継ぎ早にピッチへ送り込み、一方のヘタフェも70分に柴崎を下げてゲームメーカーのフランシスコ・ポルティージョを投入するなど、互いに停滞からの打開を図った。
 
 残り時間が10分を切ってもスコアに動きが見られなかった試合となったが、この日、見せ場の少なかったセビージャがワンチャンスをモノにしてみせる。
 
 83分、右サイドをオーバーラップしたガブリエル・メルカドがボックス内に高速クロスを供給。これをガンソが左足のアウトサイドで流し込んでネットを揺らしたのだ。
 
 この試合を決定付けるブラジル人MFの技ありゴールで先手を取ったセビージャは、その後、自陣に人数を割いて虎の子の1点を死守。運動量が落ち始めていたヘタフェに追いつく余力は残されておらずに、試合は1-0で決着した。
 
 チームは惜敗したものの、70分に交代した柴崎は、果敢な守備と正確なパスワークで攻守に渡って存在感を発揮。8月31日のオーストラリア戦でも出場機会があれば、期待できそうだ。