見せ場のないまま63分で交代。以降はベンチでチームの戦いを見守った乾。この鬱憤を代表で晴らしたいところだ。写真は昨シーズンのもの。 (C) Getty Images

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 8月27日(現地時間)、リーガ・エスパニョール第2節が行なわれ、エイバルは0-1でアスレティック・ビルバオに敗れた。

 ホームでバスク州のクラブ同士の対決に臨んだエイバル。乾貴士は開幕戦に続いてのスタメン出場を果たし、2列目の左サイドに就いた。
 
 試合はエイバルがポゼッションでやや上回り、5分に右SBのカパがこぼれ球を拾ってファーストシュートを放つなど、攻勢に立つ。11分には右からのクロスが流れたところを乾が拾い、反転からゴール左隅を狙ってシュートを放つが、わずかに枠を外れた。
 
 テンポ良くパスが繋げるようになったエイバルは、ルーズボールもモノにして攻勢を続けたが、その勢いは長く続かず、一方のビルバオもあまり効果的でない攻撃に終始したことで、試合は膠着状態に入る。
 
 静かな展開が続いた試合が動いたのは38分。ロングパスで右サイドを抜け出したビルバオのウィリアムスが余裕を持ってクロスを上げると、アドゥリスが相手DF2人のあいだに割って入り、フリーで強烈なヘッド弾を突き刺した。
 
 それまで好機をほとんど作れていなかったアウェーチームが先制。対してエイバルは反撃に出るも、選手がポジションを頻繁に入れ替えるビルバオとは対照的に、ポジションが固定され、なおかつ選手の動きが少ないため、チャンスを作ることはできない。
 
 序盤にシュートを放った乾も、それ以外は見せ場なし。攻撃でプレーに絡む機会も少なく、たまにボールを持っても、無理をして仕掛けることなく、無難なパスに終始した。
 
 そして後半になると、乾は右サイドに移行。ペーニャに代わって登場したベベが左サイドに入った。
 
 53分、カウンターから乾がフリーでクロスを上げるが、相手DFにブロックされ、直後にベベが上げたクロスにボレーで合わせるも、しっかりミートせず。しかし、すぐに戻ってボールを奪い、相手の反撃を自ら防いでみせた。
 
 59分には、タッチライン際でボールを受けると、鋭いターンで相手DFをかわした乾。この試合で初めてテクニカルなプレーを見せたが、その4分後、S・エンリチュとの交代を命じられ、代表合流前の最後の試合は早々に終了した。
 
 守備では精力的かつ効果的に動いてチームに貢献した乾だが、一方、攻撃面では自身の特長を生かす機会に恵まれず、消化不良の63分だったと言えよう。
 
 試合は、エイバルが70、72分にキケ・ガルシア、84分にS・エンリチュが決定機を迎えるも、相手GKの好守やシュートミスで活かせず、今シーズン初黒星を喫した。