[8.27 第29回ユニバーシアード競技大会・台北大会準決勝 日本代表3-1メキシコ代表]

 国際大学スポーツ連盟が主催する第29回ユニバーシアード競技大会の男子サッカー準決勝が27日に行われ、ユニバーシアード日本代表は3-1でメキシコ代表を下し、3大会ぶりの決勝進出を果たした。

 ユニバーシアードは、2年に一度開催される学生スポーツの祭典。いわば学生限定の五輪のような大会だ。大学スポーツが盛んな日本は、半数が来季のプロ入りを決めているプロ予備軍のメンバー構成。例年通り、優勝候補として大会に臨んでいる。決勝ではフランスと対戦し、3大会ぶり6回目の優勝を狙う。宮崎純一監督(青山学院大)は「決勝に出るだけではダメだけど、これまでの2大会の課題をクリアできたことは大きな成果」と安堵の表情を見せた。

 大会は1次ラウンドから決勝戦まで、1日置きに11日で6試合を戦う過酷な日程で行われる。日本は2〜3名以外の先発選手を試合毎に入れ替えるターンオーバー制を用いて1人あたりの出場時間を短くして体力の消耗を回避。準決勝も前戦から先発9名を入れ替えて臨んだ。

 雨の中でスタートした試合は、序盤から日本が優位に立った。メキシコも丁寧につないでくるが、ボール保持率は日本が上。右の松田天馬(鹿屋体大4年=東福岡高・湘南内定)、左の三笘薫(筑波大2年=川崎F U-18)のサイドMFを起点としてボールサイドに人数をかけて押し込んだ。

 前半9分、攻撃参加した右DF岩武克弥(明治大3年=大分U-18)が低い横パスを入れると、ボランチで起用されたMF脇坂泰斗(阪南大4年=川崎F U-18・川崎内定)が中央から短いスルーパス。反応したFW中野誠也(筑波大4年=磐田U-18・磐田内定)がシュートを放って最初のチャンスを作り出した。

 ボールを失っても柴戸海(明治大4年=市立船橋高・浦和内定)が隙を見せないプレスで奪い返すなど、終始、試合のペースを握った。35分には中野のパスから岩武がゴールを狙い、40分には脇坂が中央突破でチャンスを作った。

 そして前半終了間際、メキシコの選手が1人負傷してピッチ外に出た時間帯に、左MF三笘が魅せた。カットインから縦に抜けるドリブルで相手をかわし、ファウルを受けてPKを獲得。自らゴール右に決めて先制し、そのまま前半が終了した。

 後半が始まると、日本はすぐに追加点を奪った。50分、松田のスルーパスで右サイドに抜け出たFW旗手怜央(順天堂大2年=静岡学園高)がワンタッチで低いクロスを送り、フリーで飛び込んだ中野がゴールネットを揺らした。ところが、59分には、GK小島亨介(早稲田大3年=名古屋U18)がクロスを弾いたボールを途中出場の背番号10ホルヘ・アントニオに左足ボレーでたたき込まれて失点。安全圏に持ち込むことはできず、緊迫した展開となった。

 得点を奪って勢いに乗ったメキシコを沈めたのは、脇坂だった。76分、左CKを右足でカーブをかけて直接ゴール。再び2点差とした。その後は、メキシコのパワープレーを跳ね返し続けてリードを死守。3-1で勝ち切った。

 決勝点を決めた中野は「個人的には、国内にいたときから連戦で疲労が溜まっていたけど、やっと自分の動きが戻って来た」と復調をアピール。なお、翌28日には女子決勝が行われ、日本はファーストラウンド(1-3)で敗れたブラジルと再戦。初優勝を果たせば、初のアベック優勝達成の期待もかかる。

(取材・文 平野貴也)

●ユニバーシアード競技大会2017特集