ウイスキーを飲む際、水で割るべきかどうかは常に議論の対象です。ウイスキーをこよなく愛する友人たちは、ウイスキーはストレートで飲むに限ると主張しています。一方、私はウイスキーに水を数滴垂らして飲んでいます。氷か水を少し足したほうが、ほとんどのウイスキーはおいしくなると思っているからです。

いずれにせよ、自分の好きなように飲めばいいわけですが、私の持論には科学的裏付けがあることがわかりました。総合学術誌Nature Researchによると「水を加えたほうがおいしくなる」というのです。

まず、最初に断っておきますが「ウイスキーに水を加えたほうがおいしくなる」という主張は、以前から多くの人がしています。かつては、水を足すのはタブー視されていた時期もありましたが、ウイスキー通は「水を足すとウイスキーの香りが立ちのぼり、風味をじっくり味わえる」と主張してきました。

今年私がスコットランドを訪れたときは、どのウイスキー製造所もテイスティングの際には水差しを添えて、ほんの少し薄めて飲むようにすすめていました。そうしたほうが、ウイスキーを楽しめると経験上わかっているのです。

Linnaeus大学の研究チームの調査によれば、ウイスキーに含まれるエタノールとグアイアコール分子は結合しますが、水に溶解しません。スコッチウイスキーのスモーキーな香りと味は、グアイアコールが関係しています。つまり、水をウイスキーに加えると、グアイアコール分子はグラスの上部に移動し、ウイスキーを飲むときに香りや味を感じやすくなるということです。

特に、ウイスキーが瓶詰される際にエタノールの濃度が高いほど、飲むときに水を数滴加えたほうがおいしくなるようです。熟成した状態から、そのまま加水せずに瓶詰めされたウイスキーを「カスクストレングス」とよびますが、特にアルコール度が高くなる傾向があります。水で少し薄めたほうが、ウイスキーの表面が空気に触れるときに味わいが出るでしょう。

では、どんな場合もウイスキーに水を加えたほうがいいのでしょうか。もちろん違います。私なら、初めてウイスキーを飲む人には、ほんの少しだけグラスに注いでストレートで飲むことをおすすめします。次に、グラスにほんの少しだけウイスキーを注ぎ、今度はそれに水を数滴垂らして飲んでもらいます。そして、どちらがおいしいと感じるか比べてみてください。

このとき大切なのは、絶対にウイスキーより水の量を多くしないことです(もちろんどれだけ水を足そうと本人の自由ですが、私はおすすめしません)。水はほんの数滴垂らすぐらいにしておきましょう。

私の場合は、スコッチウイスキーには水を少しだけ足しますが、日本のウイスキーならストレートで飲むほうが好きです。結局のところ、その人の好み次第といえます。とはいえ、私と同じく水で割る派の人には、科学的裏付けがあるのはうれしいことではないでしょうか。

Image: Emily Price via Lifehacker US

Source: Nature Research

Emily Price - Lifehacker US[原文]