酒井高徳(撮影:Noriko NAGANO)

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27日、ワールドカップ予選オーストラリア戦に向けた日本代表の練習がスタートした。Jリーグの試合があった浦和の槙野智章を除くJリーガー9人と、海外組からは酒井高徳、長谷部誠、大迫勇也の3人が、ランニング、ボール回し、ストレッチなどで身体をほぐした。

今回、全選手が揃うのは29日。31日の試合までに全体トレーニングが行えるのは2回となる。今回選出された中には、シーズンがスタートしたばかりで負傷の影響も残るなど、コンディションに不安のある選手が多い。

酒井高にしても不安要素がある。この日はボールを使ったメニューから外れ、ランニングを継続した。他の選手が建物の中に入ったあとも、ひとりだけ入念に股関節などのストレッチを行っていた。ブンデスリーガでも、シーズン前のカップ戦には出場したものの、リーグ戦の試合はまだない。

それでも酒井高は報道陣の前に現れると、「大丈夫ですよ。元気ですよ。まぁコンディション調整というか」「志願もあり、向こうからの要望もあり、ちょっとランニング入れたいというところです」と、弱味は一切見せなかった。

予選の中で左右SBだけではなく、ボランチとしても試合に出場した酒井高の調整が進むのは、負傷者が出た場合を考えると大きなプラス要素となる。また、長友佑都が26日(現地時間)のローマ戦で自ら交代を申し出たという状況を考えると、酒井高が早めに合流できたことは大きな意味を持つこととなった。

「勝ちで決められるアドバンテージがある、ホームでやれる。相手も申し分ない。(ワールドカップ出場を)決めるにはもってこいの舞台だと思います。日本全体とサポーターの期待に応えたい気持ちは選手みんなあると思うし、一番ベストの形で決められると思うので、勝ちを目指していきたいと考えています」

「(オーストラリアへの苦手意識は)ないと言ったら嘘になると思いますし、意識しない選手はいないと思います。そうした相手を倒したほうが、最高の決め方になると思うので、過信はしないし、いい準備をしなければという前提の下、全力で戦いたいという気持ちが一人ひとりにあると思います」

「サッカー選手、日本代表選手である以上、勝ちを目指していくというのは誰もぶれない」。酒井高は強い決意をそう言葉にしていた。

【日本蹴球合同会社/森雅史】