暑い日はまだまだ続き、この時期から秋にかけてはアウトドアに出かけたくなります。ところでアウトドアの際に、虫除け対策は万全に行っていますか。特に注意したい蚊は、度々ニュースにもなるように、蚊の媒介によって病気の感染(今年は大丈夫? 心配な“デング熱”を媒介する蚊を避ける方法)が起こることがあります。蚊の害からしっかり身を守るために、ぜひ活用したい虫除け剤の選び方、使い方についてご紹介しましょう。

虫除け剤は成分濃度によって効果が異なる 

特に野外での活動では、抜かりなく行っておきたい虫除け。夏は蚊が多い時期であると同時に、肌を露出していることが多いので、蚊を呼び寄せて刺されてしまう確率が高くなります。こんな時頼りにしたいのは虫除け剤。各種メーカーの様々なタイプの虫除け剤がありますが、その違いが分からずなんとなく選んでしまっていることはありませんか。虫除け剤は成分の種類や濃度によって効果がまちまち。違いを知り状況に合わせて選ぶのがよいでしょう。

虫除け剤の目安としたいディート濃度

虫除け剤を選ぶ際は、確かな品質と効果を得るために、厚生労働省による製造販売承認を得た医薬品、あるいは防除用医薬部外品であることを確認しましょう。医薬品と防除用医薬部外品の違いは、除外したい虫の種類と虫除け成分の濃度の違いにあります。防除用医薬部外品では蚊やブヨなど一般的な虫に適応するのに対し、医薬品は効果が高く、これら一般の虫に加え、ツツガムシ病の感染源となるツツガムシに対しても効果を示すそうです。虫除け成分にはディート(ジエチルトルアミド)が使用されていることが多く、ディートの濃度が12%以上のものは医薬品、10%以下では防除用医薬部外品と分類されます。

2016年には厚生労働省により承認されたものに限り、ディート濃度を30%まで高めることができるようになり、ディート濃度の高い虫除け剤も登場しています。ところでディート濃度の高さは、蚊を寄せ付けない程度を示していると思われがちです。しかしディート濃度が意味するのは、虫除け効果が持続する時間です。医薬品では6〜8時間、防除用医薬部外品では3〜4時間の効果が持続します。野外にいる時間が少しであれば防除用医薬部外品を、蚊が多い場所や一日中戸外で活動するような場合は、ディート濃度の高い医薬品を選ぶと良いでしょう。

虫除けの効果を得るにはムラなくしっかり伸ばすこと

虫除け剤にはエアゾルタイプやスプレータイプ、ジェル状、シート状のものなど、好みに合わせてタイプが選べるようになっています。しかしその違いとして、ジェル状やシート状の虫除けは、エアゾルタイプやスプレータイプに比べて、ディート濃度が低めであることが多いようです。エアゾルタイプやスプレータイプは便利ですが、つけた時にムラになりやすいので、手でしっかりまんべんなく伸ばすようにしましょう。また顔に近い部分につける場合は薬剤が目に入らないように、直接噴射するのを避け、手にとってから広げるようにしましょう。またジェル状やシート状のものは、ディート濃度が低めである場合もあるので、2時間おきにつけなおすことで持続した効果が得られるでしょう。

ところで注意しておきたいのは、子供に虫除けを使う時です。注意事項をよく確認してから使用するようにしましょう。一般にディートの1日の使用回数として、2歳以上〜12歳未満であれば1〜3回まで、生後6ヶ月以上〜2歳未満なら1日1回、生後6ヶ月未満では使用しないほうがよいとされています。ディートによる健康被害が気になる場合は、ディートに変わる虫除け成分「イカリジン」を含むものを使うのも一つ。イカリジンはディートよりも人体に安全とされており、小さな子供でも年齢に関係なく使用できるとされています。子供も大人も出かける前にはしっかり虫除け対策、上手に虫除け剤を選んで蚊を撃退しましょう。


writer:Akina