ユーベ移籍破談でサンプに合流しているシックだが、今シーズン、ここまでの試合ではメンバーから外れており、その姿はスタンドにある。 (C) Getty Images

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 メディカルチェックでのトラブル発覚でユベントス移籍が破談となったサンプドリアのチェコ代表FWパトリック・シックが、ローマへの移籍に迫っているようだ。イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が現地時間8月27日付に報じた。

 昨シーズンのセリエAでブレイクしたシックは、母国の英雄パベル・ネドベドが副会長を務めるイタリア王者への移籍を選んだ。だが、6月のメディカルチェックで心臓の問題が発覚。これを受けてユーベが条件を修正したことでサンプドリアと合意に至らず、取引は破談した。
 
 直後にサンプと合意したインテルへの移籍が濃厚ともいわれたシックだが、ファイナンシャルフェアプレー(FFP)の制限があるインテルは取引をまとめ切れず、ナポリやローマといったセリエの他の強豪も再び動き出した。
 
 シック本人がローマやナポリへの移籍を拒み、インテル移籍を希望しているといわれるなか、ローマはインテルを上回る総額3800万ユーロ(約48億6000万円)のオファーでサンプと合意。選手本人の説得に乗り出していた。
 
 インテルのピエロ・アウジリオSDは26日、「FFPの面からも、金額が大きくなりすぎた。だから他のチームが前にいる」と、ローマとの争奪戦に敗れたことを示唆した。
 
 さらに、ネドベド副会長という「切り札」を持つことから、ユーベも再度獲得に乗り出したものの、やはりサンプと合意できず。ジュゼッペ・マロッタCEOが26日、「この取引は終わり」と事実上の撤退を宣言している。
 
 この状況を受けてか、シックは考えを変えたようだ。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙によると、ボーナス込みで年俸250万ユーロ(約3億2000万円)というローマのオファーを受け入れたという。
 
 もちろん、移籍市場では最後まで何があるか分からない。ローマのモンチSDは26日、「我々は大きなオファーを出した。彼とサンプドリアが決断を下すのを待っているところだ」と述べるに止まった。
 
 夏を通じて去就が騒がれ続けたシックは、永遠の都に行くことを選ぶのか。ガゼッタ・デッロ・スポルト紙は、シックが70パーセントの確率でローマに移籍すると予想している。